この記事では、「両方」と「双方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「両方」とは?
「両方」とは、対象となるものが2つ存在する場合に使われる表現で、その「どちらも」という意味になります。
3つ以上存在する時には用いることができず、それら全ての場合は、その「全て」や「全部」と使ってください。
2つとも対象にするという意味の言葉なので、どちらも必要だという場合、「両方とも持ってきて」のように使われます。
基本的に物が対象になる言葉ですが、物理的なそれだけでなく、例えば、2つの優れた文章作品があった時に、「今回はこの両方とも大賞にしよう」といったような使い方をしても構いません。
「双方」とは?
「双方」も、意味としては「どちらも」という解釈になりますが、「両方」とは使われる対象が異なり、主に人物に対して使われます。
具体的には、「まぁ、双方とも落ち着いて」などという使い方になり、このような場合には、「両者」と言い換えることができます。
また、もう1つ「2つの方向」という意味もある言葉で、「双方攻撃に対応した兵器だ」のような用い方をすることもできますが、これらの解釈は、使い方からすぐに区別が付くでしょう。
「両方」と「双方」の違い
「両方」と「双方」の違いを、分かりやすく解説します。
「両方」は、「どちらも」という意味で、物や表現物などに使われる言葉です。
人に対して、「両方とも落ち着いて」としても意味は通るものの、そちらの場合には、「双方」の方が適しています。
そして、「双方」は、2つの異なる方向といった解釈もできる言葉で、「○○と△△の双方に人を向かわせた」という使い方では、そのどちらにも誰かに向かうように指示したという意味になります。
まとめ
「両方」と「双方」は、このように違う言葉です。
「どちらも」という意味で使う場合には、人以外には「両方」と使うと覚えておくといいでしょう。