この記事では、「個別接種」と「集団接種」の違いを分かりやすく説明していきます。
「個別接種」とは?
「個別接種」とは、その言葉の通り、個別にワクチン接種できることを意味します。
ここで言う個別とは、診療所などの医療機関を指し、この場合、かかりつけ医でも、そうでなくても構いません。
自宅や学校、職場などの近くにある診療所といった医療機関を利用しワクチン接種を行うことを「個別接種」と言います。
「集団接種」とは?
「集団接種」とは、その言葉の通り、集団でワクチン接種できることを意味します。
ここで言う集団とは、各自治体などが設置する会場を意味し、そのような会場内で一度に大勢の人がワクチン接種を行うことを意味します。
各自治体が指定する会場は、学校の体育館や市民センター、商業施設の一角など様々です。
各自治体が「集団接種会場」として指定した場所でワクチン接種を受ければ、「集団接種」となります。
「個別接種」と「集団接種」の違い
「個別接種」と「集団接種」の違いは、何も接種会場の違いだけではありません。
それぞれに応じた、メリット・デメリットといった違いがあります。
まず、「個別接種」の場合、かかりつけ医などのもと、ワクチン接種を行うことができるといったメリットがあります。
持病を抱えている人やワクチンに対し不安なこと、確認しておきたいことなどがある場合、かかりつけ医のもとでワクチン接種を受けることができる「個別接種」は非常に安心できるポイントです。
かかりつけ医の場合、一人一人に対する細かなデータを管理しています。
そのデータをもとに本当にワクチン接種を行っても問題ないのか、などを踏まえ接種を決めることができます。
また、かかりつけ医でなくても、診療所というものはたくさんあり、自宅近くや勤務先近くなど、移動距離を最小限に抑えワクチン接種を行うことが可能です。
一方、「集団接種」のメリットは、効率的に大勢の人を一度に接種することができる点です。
大きな会場に一度に大勢の人を集めることができる「集団接種」。
そのため、1日でまとまった人数のワクチン接種を行うことができます。
デメリットにおいては、「個別接種」の場合、一般の患者さんへの考慮やワクチンの管理が難しいなどといったことが挙げられます。
また、「集団接種」の場合は、医療従事者の確保が問題視されています。
「集団接種」の場合、その場所に必要な医療従事者を集める必要があります。
その確保が難しい場合も少なくありません。
まとめ
以上が「個別接種」と「集団接種」の違いです。
どちらが、おすすめなのか。
どちらが、安心なのか。
などといったことはありません。
それぞれに、メリット・デメリットがあり、それらを把握したうえで、自分にはどちらがあっているのかを検討し「個別接種」と「集団接種」を選ぶものとなります。
そうすることで、みんなが安全に、そして、効率的にワクチン接種を進めることが可能となります。