この記事では、「ラタトゥイユ」と「ミネストローネ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラタトゥイユ」とは?
「ラタトゥイユ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ラタトゥイユ」はフランス語で「ratatouille」と表記します。
「かき混ぜる」を意味する「touiller」という言葉から由来しています。
「ラタトゥイユ」は、フランス南部プロヴァンス地方の郷土料理の一つで、「夏野菜の煮込み」のことを言います。
玉ねぎやナス、ズッキーニやピーマンなど、夏に旬を迎える野菜を、ニンニクとオリーブオイルで炒めます。
さらにトマトを加えて、オレガノやバジル、タイムやローリエなどのハーブとワインで煮て作る、とてもシンプルな料理となっています。
隠し味として、セロリやトウガラシを使うこともあります。
もともとは、軍隊や刑務所で提供される料理で、どちらかというと素朴な料理として知られています。
夏の季節に食べる家庭料理として、フランスはもちろん日本でも人気があります。
「ミネストローネ」とは?
「ミネストローネ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ミネストローネ」は英語で「minestrone」と表記します。
「ミネストローネ」は、イタリアの野菜スープのことで、「具たくさんスープ」という意味があります。
とにかく野菜を使うことだけがルールで、使う野菜は季節によって、また地方によって違いがあります。
主な材料として、玉ねぎやジャガイモ、ニンジンやキャベツ、ズッキーニやインゲン、またベーコンなどが使われています。
ショートパスタやコメを一緒に入れて食べることもあります。
野菜やベーコンは、食べやすい1㎝程度の大きさに刻んでいきます。
田舎料理として人気があり、日本では、健康食としても人気があります。
スープを食べるだけという週末ファスティングなどで、使用される献立でもあります。
「ラタトゥイユ」と「ミネストローネ」の違い
「ラタトゥイユ」と「ミネストローネ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ラタトゥイユ」も、「ミネストローネ」も、野菜の煮込み料理という共通点があります。
ただし「ラタトゥイユ」はフランスの家庭料理なのに対して、「ミネストローネ」はイタリアの家庭料理という違いがあります。
また「ラタトゥイユ」は、「夏野菜限定」の料理なのに対して、「ミネストローネ」は、野菜なら何でもいいという違いがあります。
その時期、その地方でとれる野菜を使い、適当に刻んで煮込めば「ミネストローネ」なのに対して、夏野菜を使い、ハーブや白ワインなどを使って作る、比較的レシピがきちんとしている料理を「ラタトゥイユ」と呼びます。
まとめ
「ラタトゥイユ」と「ミネストローネ」の違いについて見てきました。
「ラタトゥイユ」はフランス料理で夏野菜を使うのに対して、「ミネストローネ」はイタリア料理で、決まったレシピがないという違いがありました。
2つの言葉の意味と違いを知ることで、作り分けることができるようになりそうです。