「務める」と「努める」の違いとは?分かりやすく解釈

「務める」と「努める」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「務める」「努める」の違いを分かりやすく説明していきます。

「務める」とは?

「務める」とは?

「務める」は与えられた役割について、役割をこなそうと誓うことで、別に役割自体は完遂する必要性は無く、結果はどうでもよいです。

結果を述べる場合、「務めた」「務めあげた」とすれば役割を無事完遂し成功を収めたとしますが、失敗した場合、「失敗した」や、「果たせなかった」とすれば、役割を完遂できなかったとします。

「努める」とは?

「努める」とは?

「努める」は、与えられた役割が完遂できるよう努力することを誓うことです。

努力することを誓うだけを「努める」と呼ぶため、努力した結果については分かりません。

努力した結果どうなるかは本人次第なうえ、「努める」はいわば口約束で言い方を悪く言えば、自分の評価が下がることを分かったうえであえて何も行動しないことも「努める」です。

これは、努力という物を成果と見た場合、努力の値がはっきりと分からないが故、結果論を述べた場合、「努める」は結果を出すことを重視してますが、「努める」は結果を重視してないが故、あえて努力しないが許されるのです。

「務める」と「努める」の違い

「務める」と「努める」の違い

「務める」「努める」の違いは、宣誓を行ううえで「務める」は役割の完遂か非完遂になり、「努める」は努力という物が含まれ、役割を完遂するかしないかです。

「務める」の例文

「務める」の例文

・『演劇の主役を一生懸命務める』 この例は、演劇の主役を自分の役割であると認識し役割を果たすという例です。

なお、この例では一生懸命という言葉があり対象となる人物は真剣に役割に対して向き合っている様子が見えます。

「努める」の例文

「努める」の例文

・『戦隊ヒーローの主役を努める』 この例は、戦隊ヒーローという役割を努力を持って演じることで役割を完遂するかしないかを意味します。

その為、努力だけで戦隊ヒーローの主人公は不可能であると現場が判断した場合、別の役者にチェンジということです。

無論、「務める」という言葉でも、努力という物が前提に入ってないだけで役者がふさわしくないと判断されれば、別の人物にチェンジです。

まとめ

まとめ

「務める」「努める」の違いは、役割を果たすという事情にたいし、努力が含まれるか、含まれないかです。

「努める」というのはあくまで与えられた役割を果たすことを重点に置いており、結果はどうでもよいことになります。

一方、「努める」は努力という物があり、努力が評価されたうえで役割がきちんとこなせるかどうかを示すので、努力も点数に入るとも言い切れます。

逆を返せば、努力した結果、役割について不十分だという判断を下された場合、努力点分も差し引きされ「務める」よりもマイナスの評価を受けることも多いです。

ですので、両者の言葉を役割をきちんとこなすという宣誓に用いた場合、どちらがペナルティを受けるかを考えた場合、努力を含む、「努める」の方がペナルティは大きいです。