この記事では、「零れる」と「溢れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「零れる」とは?
「零れる」は「こぼれる」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「液体・粉末・顆粒状のものが、容器から外に漏れ落ちること」という意味で、ある容器の中に入っているものが、上や隙間から外に流れ出ることです。
2つ目は「音・光・匂いなどが、隙間から漏れたりてある範囲を超えること」という意味で、形のないものが自然にある範囲の外側へ達することです。
3つ目は「隠されていたものが、突然現れる」という意味で、あるきっかけにより初めて見るもののことです。
4つ目は「感情などが外に出る」という意味で、人が醸し出す雰囲気が他に伝わることです。
5つ目は「花や葉などが散る」という意味で、木の幹から花や葉などが離れ落ちることです。
上記に共通するのは「外側に押し出る」という意味です。
「零れる」の使い方
「零れる」は「液体・粉末・顆粒状のものが、容器から外に漏れ落ちること」「音・光・匂いなどが、隙間から漏れたりてある範囲を超えること」「隠されていたものが、突然現れる」「感情などが外に出る」「花や葉などが散る」という意味で使われます。
動詞として「零れる・零れた」と使われたり、副詞として「零れて濡れる」などと使われたりします。
基本的に、あるものが開いた部分から外に出ていくことや、隠れていたものがあるきっかけで突然現れることに使われる言葉です。
「溢れる」とは?
「溢れる」は「あふれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「水などがいっぱいになり、上から外に出る」という意味で、ある容器の中に入っているものが満杯になり、上から外に出ることです。
2つ目は「人や物が入りきらないではみ出す」という意味で、ある場所や容器に対して人や物が多すぎて、外にはみ出すことです。
3つ目は「感情・気力・才能などで満ちている」という意味で、人の内面に気持ちや能力などが多大にあり、外に伝わることです。
上記に共通するのは「多すぎてはみ出る」という意味です。
「溢れる」の使い方
「溢れる」は「水などがいっぱいになり、上から外に出る」「人や物が入りきらないではみ出す」「感情・気力・才能などで満ちている」という意味で使われます。
動詞として「溢れる・溢れた」と使われたり、副詞として「溢れて止まらない」などと使われます。
基本的に、あるものの数量が多すぎて収まり切れずにはみ出すことや、度合いが高くて外に表れ出ることに使われる言葉です。
「零れる」と「溢れる」の違い
「零れる」は「あるものが開いた部分から外に出ていくこと」「隠れていたものがあるきっかけで突然現れること」という意味です。
「溢れる」は「あるものの数量が多すぎて収まり切れずにはみ出すこと」「度合いが高くて外に表れ出ること」という意味です。
「零れる」の例文
・『つまづいた瞬間にコップの水がこぼれる』
・『両手に受けた豆が零れる』
・『木漏れ日の間から日差しが零れる』
・『彼女に会って思わず笑みが零れる』
「溢れる」の例文
・『コップに水を入れ過ぎて溢れる』
・『降り続く大雨で川が溢れる』
・『あまりの悲しさで涙が溢れる』
・『夢と希望に溢れる若者に頑張ってもらいたい』
まとめ
今回は「零れる」と「溢れる」について紹介しました。
「零れる」は「開いた部分から外に出る」、「溢れる」は「多すぎてはみ出す」と覚えておきましょう。