インドネシアと聞くと、様々なことが思い浮かびます。
熱帯の国で、たくさんの島があるとか、通貨のルピアを普通に使用すると数十万とか数百万の単位になるなどです。
しかし、大きな疑問は地図を見るとインドからはかなり離れているのになぜこの名前になったのかということです。
この記事では、「インド」と「インドネシア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「インド」とは?
「インド」とは、英語では「India」であり、南アジアのインド亜大陸にある国です。
インダス川流域を中心に栄えた古代文明「インダス文明」の中心として有名で、その後ムガル帝国の支配の後はポルトガル、デンマークの植民地支配の後、イギリスの植民地となりました。
その後第二次世界大戦の後に独立し、共和国となりました。
人口は世界第2位で、現在も増加しています。
特に数学や理系の学問に強く、アメリカや世界中のほとんどのIT企業では技術者として多くのインド人を雇用しています。
国民の80%以上はヒンディー教徒で、公用語はヒンディー語ですが、地方やコミュニティによって多くの言葉を話すので、同じインド人同士でも昔から使用されている英語でのコミュニケーションが最もスムーズであると言われています。
「インドネシア」とは?
「インドネシア」とは、英語では「Indonesia」、正式には「インドネシア共和国」と言い、タイ、マレーシアの南のスマトラ島からオーストラリアの北のニュージーランドの西側までの広い範囲にわたって点在する1万以上の島で構成されている国です。
島ごとにさまざまな王国等の支配を受けた後、植民地時代にオランダの東インド会社の支配下に入りました。
その後、第二次世界大戦中に日本の支配を受けた後独立戦争で勝利して、共和国制をスタートしました。
国家が広いため、人種も宗教も多岐に渡ります。
多くの島のうち、有名なのは、首都ジャカルタのあるジャワ島、最も大きなニューギニア島、日本からの観光客も多いバリ島、独自の生態系を保っているコモド島などです。
「インド」と「インドネシア」の違い
「インド」と「インドネシア」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つ「インド」と言う名前がついていますが、独立した全く違う国です。
元々は南アジアで古代文明も栄えたインドの周りにある沢山の島のことをギリシア語由来の「ネシア」と言う接尾語をつけて「インドネシア」と呼んでいたことから始まっているので、全く関係がないとは言えませんが、あくまでも慣習としての名前であり、2つの独立した国です。
「インド」の例文
「インド」の例文は以下のようになります。
・『インドでは独特の数学が発展し、ゼロを発見したのもインドの人だと言われています』
・『インドの中で話されている言語は数十に及ぶので、お互いのコミュニケーションにも支障があります』
「インドネシア」の例文
「インドネシア」の例文は以下のようになります。
・『インドネシアの初代大統領はスカルノで、第3夫人は日本人でした』
・『インドネシアはさまざまな国と海および陸上で接しています』
まとめ
この記事では、「インド」と「インドネシア」の違いを、解説してきました。
インドネシアは、ASEANの代表国であり、東南アジアでは唯一のG20参加国であることからわかるように、国際的な枠組みで活動を行うことが普通に行われています。
一方インドは今後人口で中国を追い越すことも予想されている国であり、IT関連の技術者が多いことから世界の中で果たす役割も大きくなってゆくと考えられます。