「うんざり」と「げんなり」の違いとは?分かりやすく解釈

「うんざり」と「げんなり」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、嫌になるという意味合いを根本に持つ言葉である「うんざり」「げんなり」の違いを分かりやすく説明していきます。

「うんざり」とは?

「うんざり」とは?

これ以上は我慢できないと思うほどいやになること、物事に飽きて、つくづくいやになるという意味、期待が外れてがっかりするという意味が含まれる言葉で、「今の政治にはもううんざり」「あなたにはもううんざり」などの使い方では今まではどうにか耐えてきたという意味合いも含まれていますが、これ以上はがまんできないという意味合いと期待が外れてがっかりという両方の意味が含まれていると言えます。

期待が外れてがっかりするという意味とこれ以上は我慢できないという意味が含まれているため、古くからあるものはもちろん、比較的新しいものであっても使用することが出来る言葉です。

食べ物のうんざりする量という言葉は味などには着目しておらず、量が嫌になるほどあるという意味合いになります。

物凄くうんざりしたなど強調した使い方も可能で、「もううんざりだ!」と相手に投げつけるような言い方もよく見られます。

なお、カタカナ表記でウンザリと書く場合も意味合いは同じです。

「げんなり」とは?

「げんなり」とは?

それ以上物事をする意欲を失ったさまを表わしたり、 落胆して、気力をそがれる様子やがっかりしたこと、疲れて弱った様子などを指す言葉です。

「暑さにげんなり」という言葉がよく使われますが、暑さそのものに対する意味合いはなく、暑さが原因で意欲を失っているという意味のため、寒さに対してもげんなりという言葉を使うことは可能です。

人に対して「あなたにはげんなりだ!」というような言葉はうんざりという言葉よりは使われず、意欲を失っていることや気力のなさ、響きの格好悪さなども要因といえます。

げんなり寿司という伊豆の郷土料理は形が大きくすぐ満腹になってしまうというところから名付けられたものです。

「うんざり」と「げんなり」の違い

「うんざり」と「げんなり」の違い

「うんざり」「げんなり」の違いを、分かりやすく解説します。

「うんざり」は嫌になっている状態、「げんなり」は意欲を失っている状態を指す場合があるため、人に対して「げんなりだ」ということは少なく、「うんざりだ」というケースが見られます。

げんなりもうんざりも嫌になっている状態(暑さや話の長さなど)にもう嫌だという意味で使うことが出来る点は近いのですが、前述のようにその原因に対して言い放てるのがうんざり、自分の感情メインなのがげんなりと言えます。

ただし他の用途では意味が重なるケースもあります。

また、うんざりはげんなりにはない、期待はずれだという意味合いが含まれている点も人に言い放つことが出来る要因と言えます。

暑さにげんなりというケースはうんざりでも使えないことはないでしょう。

まとめ

まとめ

「うんざり」「げんなり」は用途がかなり近い言葉ですがげんなりは意欲がなくなっている時に使われ、いかにもだれた様子がイメージしやすいでしょう。

うんざりは嫌には思っているものの、その状況を打破する意欲があるケースも有り、「政権にはうんざり」といったキャッチフレーズとして使うことも出来ます。