川で楽しむアウトドアレジャーとして人気の「ラフティング」と「ライン下り」はどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「ラフティング」と「ライン下り」の違いについて解説します。
「ラフティング」とは?
「ラフティング」とは、「大型のゴムボートに複数の参加者が乗り込み自分たちでオールを漕ぎながら川を下っていくアクティビティ」を指します。
「ラフティング」とは「ラフト」を楽しむアウトドアアクティビティです。
「ラフト」は日本語の「いかだ」に当たる言葉で本来の「ラフティング」は「丸太を組んで作ったいかだに乗リ漕ぎ進む川下り」を指します。
現在は丸太いかだの代わりに大型のゴムボートに乗り込むことがほとんどで、アウトドア初心者でも楽しめるワイルドなアクティビティとして人気を集めています。
ゴムボートを操るのは複数の参加者が握るオールです。
進行方向も進むスピードも基本的には参加者がこぐオールによって決まるので人任せではない参加型のアクティビティとなっています。
流れる川の上で不安定なゴムボートを操船するのは簡単ではなく、参加者の息が合わないとごむぼーとがあらぬ方向に進んだり場合によっては転覆してしまったりすることもあります。
「ラフティング」の使い方
・『休日にラフティングを体験するために川に遊びに行く』
・『ラフティング中のゴムボートが上流から流れてきた』
・『参加者全員が息を合わせるのがラフティングのポイントです』
・『ラフティングの大会が開催されたが、多くのチームが転覆してしまった』
「ライン下り」とは?
「ライン下り」とは、「船に乗って川を下る観光の一種」を指します。
「ライン下り」の「ライン」とはドイツの「ライン川」のことです。
もともとはドイツのライン川を下る観光船のことを「ライン下り」と呼んでいましたが、木曽川の渓谷風景がライン川に似ていたことから渓谷一体が「日本ライン」と命名されました。
日本ラインの川下りが「日本ライン下り」という名前で大評判を集めたことから川下りの代名詞のようになり、日本各地であやかるように川下りが「ライン下り」と呼ばれるようになりました。
現在では「川下り」はほぼ同じ意味で使われていますが、資材の運搬や移動など実用目的ではなく「観光のために客を乗せて川を下る遊覧船の一種」を「ライン下り」と表現します。
「ライン下り」の使い方
・『鬼怒川でライン下りを体験した』
・『雨で川が増水しているのでライン下りが中止になった』
・『ライン下りの途中で野生の鹿を見かけた』
・『観光案内所でライン下りのパンフレットを貰う』
「ラフティング」と「ライン下り」の違い
「ラフティング」と「ライン下り」の違いは「操船者」です。
「ラフティング」はアクティビティの参加者がオールを握りゴムボートを操船します。
ガイドがリーダーとして指示は出しますが船の動力となるのはオールのみで進む方向もスピードもオールの漕ぎ方次第です。
「ライン下り」は参加者が乗り込んだ船を船頭が操船します。
参加者が操船に参加することはなく、スピードや進行方向は船頭の操る竿によってコントロールされます。
参加者が船を漕ぐのが「ラフティング」、船頭が操船するのが「ライン下り」という違いで区別されています。
まとめ
「ラフティング」と「ライン下り」はどちらも川で人気のアクティビティです。
川を下るところは共通していますが、体験する内容は大きく異なります。
川に観光に行くときはそれぞれの違いに注意して参加するかどうか判断してください。