この記事では、「不手際」と「不備」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不手際」とは?
「不手際」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「不手際」は「ふてぎわ」と読みます。
「不手際」は「手際が悪いこと。
物事の処置の仕方などが悪いこと」という意味があります。
何かをするとき、手際が悪いと感じたとき、また、物事を処置する方法などが悪いと感じられるとき、「不手際」という言葉を使ってみましょう。
例えば、病院に行って、予約をした時間になっても呼ばれないとき、病院の手際が悪いと考えることができます。
この場合は、「病院の不手際に腹を立てる」などという文章にすることができます。
また、ビジネスシーンで、取引先に対する対応が悪く、怒らせてしまった場合、「不手際によって、取引先を怒らせてしまう」と言うことができます。
さらに、飲食店を開いたばかりの人が、お客さんの席への誘導、注文取りなどに戸惑う場合、「開店したばかりで、不手際なものですみません」などと客に謝罪するかもしれません。
「不備」とは?
「不備」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「不備」は「ふび」と読みます。
「不備」は「必要なものが完全にそろっていないこと。
その様子」という意味があります。
例えば、書類を提出するとき、必要事項を完全に埋めることができていない場合は、「書類に不備があります」などと言われて、差し戻されるかもしれません。
また、建物の中に、防災に関する施設がそろっていない場合、「この建物は防災設備に不備があります」などと言うことができます。
さらに、RPGを遊んでいる時、魔王を倒すために必要なアイテム、装備がそろっていないと感じた場合、「まだ装備やアイテムに不備があるから、魔王には勝てない」などと言うことができるかもしれません。
このように、必要なものが完全にそろっていないと感じたとき、「不備」という言葉を使ってみましょう。
「不手際」と「不備」の違い
「不手際」と「不備」の違いを、分かりやすく解説します。
「不手際」は「手際が悪いこと。
物事の処置の仕方などが悪いこと」という意味があります。
一方の「不備」は「必要なものが完全にそろっていないこと。
その様子」という意味があります。
どちらも問題があることを意味する言葉になりますが、「不手際」の場合は、「悪いのは手際」になります。
一方の「不備」の場合は、「悪いのは、必要なものがないこと」になります。
このように、手際が悪いことで問題が起こった場合は、「不手際」という言葉を使い、必要なものがそろっていないため問題が起こった場合などは「不備」という言葉を使うようにしましょう。
まとめ
「不手際」と「不備」の違いについて見てきました。
どちらも問題が起こった時などに使う言葉ですが、その理由に違いがありました。
手際が悪い時は「不手際」を使い、必要なものがそろっていない場合は「不備」を使うようにしてみてはいかがでしょうか。