この記事では、「実態」と「実体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実態」とは?
「実態」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「実態」は「じったい」と読みます。
「実態」には、「実際の状態。
本当のありさま」という意味があります。
イメージと、本当のありさまにギャップがあるときに使う言葉になります。
例えば、真面目で仕事ばかりしているイメージがある男性が、実は、仕事をさほどしておらず、恋愛に夢中になっている場合は、「仕事をせず、恋愛ばかりしているのが、彼の実態だよ」などと言います。
また、健全な経営状態に見える企業を調査したら、実は経営が悪化していて、倒産寸前だということがあるかもしれません。
このような場合は、「優良企業に見えるが、実態は、倒産寸前だ」などという文章にすることができます。
このように、人や団体などの実際の状態、本当のありさまを表現したいとき、「実態」という言葉を使ってみましょう。
「実体」とは?
「実体」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「実体」は「じったい」と読みます。
「実体」は「そのものの本当の姿。
正体」という意味があります。
例えば、悪の組織があるとき、組織が行ったとされる事件や、組織のメンバーの所持品などが発見されるものの、悪の組織のメンバーの本当の姿が見えない場合、「悪の組織の実態が見えない」などと言います。
また、お化けや幽霊などを怖がっている人に対して、「実体のないものを畏れても仕方がない」などと言うことがあります。
「実体経済(じったいけいざい)」という言葉もあります。
「実体経済」には、「商品やサービスの生産や販売など、実際にお金が動いている経済活動」という意味があります。
「景気が良くなったといっても、実体経済を見ると、そうとは言えない」などという文章にできます。
次に「実体」は哲学用語として「すべての存在の基本に、すべての存在を支えるものとして考えられる基本存在のこと」という意味があります。
一般的に使用されるのは「そのものの本当の姿。
正体」という意味になります。
「実態」と「実体」の違い
「実態」と「実体」の違いを、分かりやすく解説します。
「実態」には、「実際の状態。
本当のありさま」という意味があります。
次に「実体」は「そのものの本当の姿。
正体」という意味があります。
このように「実態」は「ありのままの様子」を意味するのに対して、「実体」は「正体」を意味する言葉になります。
「会社の実態」という場合は、イメージの会社に対して、会社のありのままの様子を表現する言葉なのに対して、「会社の実体」という場合は、架空の会社に対する、会社の正体を意味する言葉になります。
「実態」と「実体」には、このような意味の違いがあることが分かりました。
まとめ
「実態」と「実体」の違いについて見てきました。
このように、2つの言葉の違いを知ることで、使い分けることができるようになりそうです。