この記事では、「自制」と「我慢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自制」とは?
「自制」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「自制」は「じせい」と読みます。
「自制」には「自分の感情や欲望を抑えること」という意味があります。
何かをしたいという思いや、欲望を抑えるとき、「自制」という言葉を使ってみましょう。
例えば、試験の前に勉強をしなければならないのに、眠いことがあります。
睡眠欲を抑えて勉強を続ける時、「眠いが自制して、勉強を続ける」などと言うことができます。
また、誰かのことが好きだという感情は、抑えるのが難しいものです。
このような自身の思いを言葉にするとき、「恋心は自制しがたい」などと表現することができます。
さらに、欲望を抑えて頑張るときの精神を「自制心」と言います。
「自制心を働かせて、ダイエットを続ける」、「自制心があれば、浮気などしないはずだ」などという文章を作ることができます。
このように、感情や欲望を抑える時、「自制」という言葉を使ってみましょう。
「我慢」とは?
「我慢」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「我慢」は「がまん」と読みます。
「我慢」は「耐え忍ぶこと。
こらえること」という意味があります。
例えば、冬の夜にエアコンを使わずに、寒さに耐え忍ぶ様子を、「寒さを我慢する」と言います。
また、夜中に虫歯が痛むとき、歯科医が開いていないので、診てもらうことができません。
痛みをこらえる様子を「虫歯の痛みを我慢する」という文章にできます。
さらに、フルマラソンを走っている人が、30㎞地点で、体力の限界を迎えそうなとき、耐え忍ぼうと自分に発破をかけるかもしれません。
このような時、「30㎞地点は、我慢のしどころだ」などと言います。
このように、耐え忍ぶ様子、こらえる様子を見たとき、「我慢」という言葉を使いましょう。
「自制」と「我慢」の違い
「自制」と「我慢」の違いを、分かりやすく解説します。
「自制」には「自分の感情や欲望を抑えること」という意味があります。
一方で「我慢」は「耐え忍ぶこと。
こらえること」という意味があります。
「自制」は、「自分の感情や欲望を抑える」という意味があり、自分について表現する言葉になります。
一方で「我慢」は、自分だけでなく、誰に対しても使える言葉になります。
「食べすぎを自制する」という場合は、自分が食欲を抑えることを意味するのに対して、「食べ過ぎないよう我慢する」とい場合は、誰が主語になっても問題のない言葉になります。
また、「自制」は自ら、感情や欲望を抑えるように仕向けますが、「我慢」は、他の人に強制されたり、状況的にそうするしかない場合もあります。
そのため、「寒さを我慢する」ことはありますが「寒さを自制する」ことはありません。
まとめ
「自制」と「我慢」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな違いがありました。
意味と違いを知り、使い分けるようにしましょう。