「不可能」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「不可能」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
「不可能」の意味や使い方
「不可能」というのは「無理なこと」や「可能でないこと」という意味を持ちます。
「できないこと」と言われることもありますね。
例えば、ナポレオンの名言には「世の辞書に不可能という文字は無い」「不可能という文字は愚か者の辞書にのみ存在する」というものがあります。
「不可能な冒険に挑む」などという使い方があり、「絶対にできないこと」という意味を持ちます。
「無理」の意味や使い方
「無理」というのは「実現するのが難しいこと」という意味になります。
「物事の筋道が立たず、道理に合わない」という意味で使われることもありますね。
一般的に、「無理を言われても困る」などと使われることが多く、これは「実現が難しい」という意味になります。
例えば、「この試験に合格するなんて無理です」と使われます。
伝統的に「実現がほぼ不可能な場合」という意味で使われていましたが、最近は「やろうとすればできるのにやりたくない場合」にも使われることが多くなったと考えられ、「無理」という表現が軽くなってきたと言われているのです。
また、例えば「これを両替できますか?」という質問に対して「無理です」と答えてしまえば相手の気分を買いする必要もありますので、使い方には注意が必要な表現です。
「不可能」と「無理」の違い
「不可能」も「無理」も「できない」という意味ですが、「不可能」というのは「できないことや可能ではないこと」を指し、「無理」というのは「実現が難しいことや行いにくいこと」を指しています。
そのため、「無理」という表現のほうが「わずかに可能性がある」と言えるのです。
それに対して「不可能」というのは「実現できない」という意味であり、「実現可能性が100%ない」という意味になります。
ただし、「無理」は「不可能」の遠回しの言い方として使われることもあるので注意が必要です。
「不可能」を使った例文と意味を解釈
「不可能を可能にする人が魅力的です」
世の中にはできないと思われていることがたくさんありますよね。
例えば、かつて地球は平面だと思われていましたので、そもそも地球1周は「不可能」だと言われていました。
しかし大航海時代に多くの人々がヨーロッパを出発し、アジアを経由して地球1周をしようとしたのです。
それによりアメリカが発見され、今の世界地図が完成しました。
もともとは「不可能」だと言われていた地球1周が、この大航海時代に多くの船乗りたちによって可能になったのです。
「無理」を使った例文と意味を解釈
「あの部長を満足させる仕事なんて無理です」
上司から無理難題を言われ、困っているという人もいるのではないでしょうか。
上司からとんでもない量の仕事を押し付けられている、などということであれば、そもそも何をやっても上司から怒られる、などと恐怖を感じている人もいるかもしれません。
どれだけ仕事を丁寧にやっても満足してもらえない、いつも小言を言われる、ということになってしまうと、やる気もなくなってしまうかもしれませんね。
まとめ
「無理」と「不可能」は意味が少々異なります。
どちらも「できない」という意味で使われますが、意味が異なりますのでぜひ覚えておきましょう。