「熟考」と「熟慮」の違いとは?分かりやすく解釈

「熟考」と「熟慮」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「熟考」「熟慮」の違いを分かりやすく説明していきます。

「熟考」とは?

「熟考」とは?

「熟考」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「熟考」「じゅっこう」と読みます。

「熟考」は、「念を入れてよく考えること。

熟慮」
という意味があります。

何か考え事をするとき、すぐに答えだと思わず、念を入れてよく考える場合、「熟考」と言います。

例えば、結婚披露宴に呼ぶ客について、思い付きではなく、念を入れてよく考えて決める場合、「結婚披露宴に呼ぶ客について、熟考して決めた」などという文章にできます。

また、念を入れてよく考えるという行為を、何度も繰り返して何かを決断することがあります。

このような場合「熟考を重ねる」と言います。

「熟考を重ねて、新商品の名前を付けた」とか、「熟考を重ねて、新メニューを作った」などという文章にできます。

さらに、念を入れてよく考えてから、行動に移す場合は、「熟考したうえでの行動」などと言うことができます。

「熟慮」とは?

「熟慮」とは?

「熟慮」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「熟慮」「じゅくりょ」と読みます。

「熟慮」「よくよく考えること。

いろいろなことを考えに入れて、念入りに検討すること」
という意味があります。

例えば、異性から告白されたとき、すぐにOKせずに、よくよく考えることがあるでしょう。

結果的に告白を断る場合は、「熟慮の結果、お断りを入れた」などと言うことができます。

また、会社で大きな契約を結ぶ前は、よくよく考えるのではないでしょうか。

会社にとっての利益、従業員にとっての利益など、念入りに検討してから、契約を結ぶのではないでしょうか。

このような場合は、「熟慮のすえ、契約を決意する」などという文章を作ることができます。

他にも、よく考えた末に、思い切って行動することを意味する、「熟慮断行(じゅくりょだんこう)」という言葉もあります。

「熟考」と「熟慮」の違い

「熟考」と「熟慮」の違い

「熟考」「熟慮」の違いを、分かりやすく解説します。

「熟考」は、「念を入れてよく考えること。

熟慮」
という意味があります。

一方、「熟慮」「よくよく考えること。

いろいろなことを考えに入れて、念入りに検討すること」
という意味があります。

「熟考」の中に「熟慮」という意味が含まれるよう、基本的に2つの言葉は同じ意味を持ちます。

同義語なので、言い換えに使うこともできます。

ただし、「熟考」は、「よく考えること」という意味があるのに対して、「熟慮」「念入りに検討すること」という意味があります。

「熟考」する場合は、基本的に一人で時間をかけて考えるという印象がありますが、「熟慮」の場合は、広く意見を求めるなどして、検討する印象がある言葉になります。

まとめ

まとめ

「熟考」「熟慮」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、ニュアンスの違いがありました。

同義語として使える言葉ではありますが、ニュアンスの違いも知っておくといいでしょう。