「短縮」と「削減」の違いとは?分かりやすく解釈

「短縮」と「削減」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「短縮」「削減」の違いを分かりやすく説明していきます。

「短縮」とは?

「短縮」とは?

距離や時間などの長さを小さくすること、また小さくなることです。

学校の1回あたりの授業は50分です。

普段はこの長さで授業が行われていますが、ある日だけ学校側が生徒を早く下校させたかったため、45分にしました。

これは時間の長さが縮んで短くなっている、小さくなっているということができます。

このことを「授業時間を短縮する」「短縮授業」などといいます。

今度は店の営業時間のことで考えてみます。

ある店は午前10時から午後22時間で営業をしていました。

しかし、ある理由によって午前10時から午後20時までしか営業できなくなりました。

営業時間が2時間短くなっています。

これを「営業時間を短縮する」といいます。

距離で考えてみます。

A地点からB地点まで行く道のりには高い山があり、その山を登らないとB地点まで行くことができませんでした。

あるとき、この山にトンネルが開通しました。

それによって山を登る必要がなくなり、移動距離が短くなりました。

これを「距離が短縮する」ということができます。

「短縮」の使い方

距離や時間などの長さが小さくなることを指して使用する言葉です。

みずみずしかったリンゴを放置して、しなびて小さくなるといった、物質が小さくなることには使用しません。

「削減」とは?

「削減」とは?

一部分をけずってへらすことです。

完全にない状態にしてしまうことではありません。

削るとは、一部分をなくしてしまって全体の量を減らすことです。

たとえば、これまで商品の販売に高さが10cmのプラスチックケースを使っていたものを、高さが8cmのものにしたとします。

プラスチックケースの量が減っています。

これを「容器を削減する」といいます。

食品ロスが問題になっています。

大量に作ってあまってしまうと、多くの食品がゴミとして捨てられて無駄になります。

ある企業では、食品の大量生産をやめたり、値引きをしてできるだけ売り切るようにしたりしていたとします。

これによって食品ロスが減りました。

このことを「食品の無駄を削減する」と表現することができます。

「削減」の使い方

削って減らすことを指して使用します。

完全になくしてしまうことではなく、一部分を少なくすることをいいます。

「短縮」と「削減」の違い

「短縮」と「削減」の違い

小さくする、少なくすると、似たような意味を持っていますが、同じことではありません。

前者は縮めて小さくすることです。

距離や時間などの長さをいいます。

後者は削って小さくすることです。

一部を取り除いて少なくする、減らすといった意味になります。

「短縮」の例文

「短縮」の例文

・『時間を短縮する』
・『調理時間を短縮することができる』

「削減」の例文

「削減」の例文

・『経費を削減する』
・『二酸化炭素排出量を削減する』

まとめ

まとめ

小さくする、少なくすると似たような意味を持っていますが、それぞれの言葉が指すことは異なります。