「推薦」と「推挙」の違いとは?分かりやすく解釈

「推薦」と「推挙」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「推薦」「推挙」の違いを分かりやすく説明していきます。

「推薦」とは?

「推薦」とは?

「推薦」とは誰かに対して、これが優れている、これが適していると人や物をすすめることです。

自分の好きな商品を仲のいい誰かや不特定多数に良い物なんだと説明したり、ネットで自発的に宣伝することも「推薦」ですし、何かの役員や係を決める時に誰々が良いと思いますと他人の名を挙げることも「推薦」になります。

「推薦」は自分以外の人に対して何をすすめる場合でも使える言葉です。

物や道具、技術や手段、人を薦める場合でも具体的な人名を挙げて薦めることも、こういう事ができる人がいいと漠然と薦める事もできますし、他人ではなく自分を薦める事も自己「推薦」であり、「推薦」の正しい使い方の一つになります。

すすめているものが何なのかに関係なく、人に対して何かをすすめることが「推薦」です。

「推挙」とは?

「推挙」とは?

「推挙」とは人に対して良い物を勧めたり、官職や地位の向上に相応しいと取り持つことです。

「推挙」という言葉を偉い人に誰かを薦めることだとイメージする人も多いですが、それは物を勧めるという意味で使われる機会が少ないからです。

「推挙」には、社会的な地位がある職業や肩書きに就くだけの価値がある人間だと紹介すること、という意味があり、それを指して「推挙」という言葉が一般的に使われます。

しかし肩書きや官職などが関わらない場面で、他人に人を紹介することは「推挙」とは言いません。

なので地位の向上を取り持つという「推挙」の使い方は、ある種の例外的な使い方と言えるでしょう。

何に関する話題かなど場面に左右されない「推挙」の意味としては、人に対して良い物品を勧めることです。

「推薦」と「推挙」の違い

「推薦」と「推挙」の違い

「推薦」「推挙」の違いを、分かりやすく解説します。

「推薦」は他人に人や物などをおすすめすることで、「推挙」は他人に物をおすすめしたり、他人に他人を官職や昇進などに相応しいと取り持つことです。

おすすめすると言う点で見れば、「推挙」は物だけをお勧めすることなのに対して、「推薦」は物でも人でもおすすめする行為なら何をすすめる場合にも使える言葉と言えます。

他人に人を薦める場合、「推薦」なら他人は勿論ですが自分も薦めることができますし、何に対してその人を薦めるかも問いません。

しかし「推挙」は官職や昇進といった地位の向上に関する場合に限りますし、薦める人に関しても自分を薦める場合は「推挙」とは言えず、他人を薦める場合にだけ使える言葉です。

まとめ

まとめ

「推挙」という言葉は昇進などの人事で他人を「推薦」することによく使われるので「推薦」「推挙」が同じだと思われがちですが、「推挙」「推薦」と比べると使える範囲が狭い言葉です。

具体的にはなんでもすすめられる「推薦」に対し、地位の向上以外の場面で人を薦める事を指せない言葉が「推挙」と言えるでしょう。