この記事では、「水平思考」と「垂直思考」の違いを分かりやすく説明していきます。
「水平思考」とは?
水平思考とは、すいへいしこうという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を見れば直ぐに分かる事ですが、静かな水面の様に平らといった意味の水平の文字に、考える事や思いを巡らせる事の意味がある思考の文字を付け加える事で成立した言葉となっています。
そのため水平思考は、ある問題に対しこれまでの理論等にとらわれる事なく違った角度から新たなアイデアを生み出そうとする考え方を表すのです。
「水平思考」の使い方
水平思考は、これまでとは違った視点から新たなやり方や案を出そうとする考え方を表す際に、使われる言葉となっています。
常識や過去といった前提条件を度外視しつつ、自由な発想により解決策等を見付けて行くという考え方を表現するのです。
基本的に論理よりも直感に重きを置く事から、右脳型の思考法とも呼ばれる考え方となっています。
「垂直思考」とは?
垂直思考は、すいちょくしこうという読み方をする言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を目にすれば理解可能な事でしょうが、真っ直ぐ垂れているや水平面や地平面に対し直角の方向等の意味を持つ垂直に、考えや知識や経験を基に頭を働かせるといった意味を所有する思考の漢字を足す事で完成した言葉となっています。
だからこそ垂直思考は、支配的な枠組みというアイデアの中からより良い考え方を探るといった、従来の思考の形式を表現する言葉です。
「垂直思考」の使い方
垂直思考は、データや統計といった論理的な枠の中で最高の答えを探る、といった考え方を表す際に用いられる言葉となっています。
客観視可能な論理的な考えであるため、賛同を得易い反面、新しいアイデアを生み出すのに向かないという欠点がある考え方です。
「水平思考」と「垂直思考」の違い
水平思考と垂直思考の文字表記を並べれば、即座に水平と垂直という漢字の違いに気付きます。
ですがその後は同じ思考の文字が使われているので、どちらも同じ考え方を意味する言葉であり、その点がややこしい所です。
ただし水平思考は、今までの常識的な枠組みを度外視して全く異なった視点から新しいアイデアを生み出す考え方となっています。
一方の垂直思考は、論理的や常識的という従来の枠の中から、良いアイデアを見出そうとする考え方を示す言葉です。
「水平思考」の例文
・『私は水平思考を鍛えるべく、様々な視点からアイデアを探る様にしています』
「垂直思考」の例文
・『垂直思考を得意とする彼のアイデアは分かり易い反面、面白味に欠けるものばかりです』
まとめ
2つの言葉は、同じ思考という言葉が付いている事でも分かる様に、考え方に関連した言葉となっています。
もっとも水平と垂直という明確な言葉の違いがある事から、表す意味合いには相違点が見られるのです。
まず水平思考は、今まで培われて来た論理といった枠からはみ出した様な、直感的な新たなアイデアを生み出す考え方を示す言葉として使われています。
対する垂直思考は、反対にこれまでの常識的で論理的とも言える枠組みの中から、より良いアイデアを掘り起こそうとする考え方に用いる言葉です。