「順延」と「延期」の違いとは?分かりやすく解釈

「順延」と「延期」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「順延」「延期」の違いを分かりやすく説明していきます。

「順延」とは?

「順延」とは?

その日と定まっている日を順番に従って先にすることです。

プロゴルフツアーの試合は、日曜日を最終日として、3日の試合なら金曜日から、4日の試合なら木曜日からはじめられます。

しかし、雨の降り方がひどいと中止されます。

中止になってしまったときには、中止になった日にまわるはずであったコースを次の日にまわります。

たとえば、金曜日が雨になってしまったら、この分の試合は土曜日に延ばされます。

土曜日に金曜日の分ともともと土曜日に行う予定だったものを同時に行うことはできないので、土曜日に行う予定だったものは次の日に伸ばされます。

そして、日曜日の分は月曜日に延ばされます。

1日がだめなら2日、2日がだめなら3日と、順番に延ばすことを意味する言葉です。

なぜ延ばすのかは意味に含まれていませんが、雨、強風といった理由のことが多いです。

「順延」の使い方

期日を順番に延ばすことを指して使用します。

スポーツの試合で使われることが多いです。

「延期」とは?

「延期」とは?

その日だと定められている日を先に延ばすことです。

運動会が雨で中止になったことで考えてみます。

運動会が行われる予定だったのは9月10日です。

しかし、この日は雨で行えませんでした。

予備日というものが設けられていて、それは9月17日です。

雨で運動会をできなかったので、開催は予備日に延ばすことにしました。

このようなことを意味する言葉です。

商品の発売日でもこのようなことがあります。

もともと発売を予定していた日が12月20日だったとします。

しかし、発売前に爆発的な人気が出て在庫不足になる可能性があることがわかったので、多くの在庫を確保してから発売することにしました。

発売をする予定日は1月15日です。

こういった先に延ばすことを意味します。

いつまで先に延ばすのかは意味に含まれていません。

数日先ということもあれば、1年以上先ということもあります。

「延期」の使い方

期日や期限を先に延ばすことを指して使用します。

「順延」と「延期」の違い

「順延」と「延期」の違い

その日だと定められていた日を遅らせるという意味が似ていますが、やや意味合いが異なります。

「順延」には、道筋に従って進むという意味を持つ漢字である「順」が使用されており、順番に延ばすという意味があります。

「延期」は順番にという意味は含まれておらず、期日や期限を延ばすことです。

「順延」の例文

「順延」の例文

・『雨で中止となったので順延』
・『日が暮れたので順延です』
・『台風接近のため順延』
・『雨天の場合は順延をします』

「延期」の例文

「延期」の例文

・『1年間延期をしていた』
・『開店予定日を延期する』
・『イベントの開催が延期された』
・『半年の延期をもってやっと映画が公開された』

まとめ

まとめ

その日だと定められた日を遅らせるという意味が似ていますが、どのように遅らせるのかという点に違いがあります。