この記事では、「直立」と「垂直」の違いを分かりやすく説明していきます。
「直立」とは?
「直立」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「直立」は「ちょくりつ」と読みます。
「直立」は「まっすぐに立つこと」という意味があります。
例えば、猿と違い、人間はまっすぐに立って歩くことができます。
このような人間の歩き方を「直立歩行」と呼びます。
また、視察に来た、会社の社長を見送る時、社員は背筋を伸ばし、まっすぐに立って見送るかもしれません。
このような場面は「社長を直立して見送る」などという文章を作ることができます。
次に「直立」には「高くそびえること。
高く切り立つこと」という意味があります。
例えば、クライマーが登攀を目指すような絶壁は、高くそびえていたり、高く切り立っています。
そのため、「目の前に、直立する絶壁に、クライマーが挑む」などという文章を作ることができます。
他にも、「直立する大巨人」などという文章にできます。
「垂直」とは?
「垂直」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「垂直」は「すいちょく」と読みます。
「垂直」は「まっすぐに垂れ下がること。
その様子」という意味があります。
例えば、まっすぐに垂れ下がったような線を引くとき、「垂直な線を引く」と言うことができます。
また「垂直」には、「水平面や地平線に対して、直角の方向を示すこと」という意味があります。
例えば、地面に対して直角の方向にビルが建っている時、「ビルが垂直に立っている」などと言うことができます。
さらに、「垂直」は「数学において、直線と直線、直線と平面などが直角に交わること」という意味があります。
「以下の三角形の垂直を求めよ」などと言う、数学の試験が出るかもしれません。
「直立」と「垂直」の違い
「直立」と「垂直」の違いを、分かりやすく解説します。
「直立」は「まっすぐに立つこと」、また「高くそびえること。
高く切り立つこと」という意味があります。
「垂直」は「まっすぐに垂れ下がること。
その様子」、また「水平面や地平線に対して、直角の方向を示すこと」という意味があります。
例えば「壁が直立する」という場合と、「壁が垂直に立つ」という文章がある時、二つの言葉はとても似た意味を持ちます。
どちらも地平線から見ると直角に近い角度で壁が立っていることを示唆しますが、「直立」には「高くそびえる」という意味があります。
そのため、「壁が直立する」という場合は、とても高い壁であることを連想させるのに対して、「壁が垂直に立つ」場合は、数メートルの壁でも構わないことになります。
このように「直立」と「垂直」は、似たような意味を持つ言葉ですが、微妙な意味の違いがあります。
また「直立」には「まっすぐ立つこと」という意味があるように、まるで違う意味もあります。
まとめ
「直立」と「垂直」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。