この記事では、「一回り」と「一周」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一回り」とは?
「一回り」には5つの意味があります。
1つめは、物のまわりや範囲を1回まわることです。
グラウンドに楕円形の線が引かれています。
ある地点から線に沿って走ると、走り出した地点に戻ってくることができます。
これを1回行うことが「一回り」です。
グラウンドをまわることだけでなく、他の物や範囲についてもいうことができます。
2つめは、順番に従って最後の人までいくことです。
野球は打順が決まっています。
攻撃時にバッターボックスに立つ人は、1チーム9人です。
9人が打つ順番が決まっていて、順番に従って打っていきます。
1番目の人からはじまり、9番目の人にまで打順がまわってくることを「一回り」といいます。
野球以外のことについてもいうことができます。
3つめは十二支が1回まわる年数です。
子からはじまって亥までまわることを意味しています。
12年になります。
4つめは、物事の程度、物の大きさです。
「一回り大きい服」のような使い方をします。
この場合、今手にしている服のサイズよりも一段大きいという意味になります。
具体的な数値の定義はありません。
5つめは7日間です。
一週間は月・火・水・木・金・土・日で、月曜日からはじまって日曜日までいくと、また月曜日になります。
「一回り」の使い方
いくつもの意味があり、さまざまな事柄に使用をします。
物のまわりは範囲をまわる、順番が最後までいく、十二支がひとめぐりするといった意味では、最初から最後までいって、もう一度最初の位置に戻ってくるようなことを指します。
「一周」とは?
物のまわりや範囲を1回まわることです。
地球は丸いので、ある地点から進んでいくと、またその地点に戻ってくることができます。
これを「一周」といいます。
「世界一周の旅行」という場合は、地球のさまざまな国をめぐって、スタートをした地点に戻ってくることを意味します。
この言葉は1回まわることを意味しており、1回以上まわることではありません。
どのような方法でまわるかは、意味に含まれていません。
「一周」の使い方
物のまわりや範囲を1回まわることを指して使用をします。
まわるのは1回だけです。
2回まわったら2周になります。
「一回り」と「一周」の違い
物のまわりや範囲を1回まわるという意味が同じです。
「一回り」には、順番通りに進んで最後までいく、十二支がひとめぐりする、物事の程度などの意味もあります。
「一回り」の例文
・『一回り小さい服が欲しい』
・『私とあなたは一回り年が違う』
・『従来よりも一回り大きいサイズ』
・『一回り成長できたと思う』
「一周」の例文
・『グラウンドを一周する』
・『島のまわりを一周する』
・『日本を自転車で一周する』
・『ゆっくりと一周する』
まとめ
物のまわりや範囲を1回まわるという意味が同じです。
「一回り」にはそれ以外の意味もあります。