この記事では、その土地でしか見られない特長のあるものを指す「名物」と「名産品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「名物」とは?
特に食品を指すその土地の名産、または評判になっている物や有名な物を指します。
マンガの一定のパターンでのオチなども名物と称されたり、雑誌の名物企画、鈴鹿サーキットの名物のシケインと言ったものに対しての名物という表現も多々見られ、塾や大学などではキャラクター性の強い講師や教師を名物教師と呼ぶこともあり、名物司会者という表記も見られます。
食品では北海道名物や大阪名物というだけでは具体例まではわからず、多数名物があるということも言えます。
英語表記ではSpecialtyとなっています。
なお、名物かまど、ふくしま名物 柏屋薄皮饅頭など商品名に名物とつけるケースも見られることが名物という言葉の特長でもあります。
「名産品」とは?
辞書上では名物という表記があり、名物との違いが明確ではないケースもあり、まんじゅうの名産品であればまんじゅうの名物と言い換えることが問題なく出来ます。
名産品はその土地の気候風土を生かした物品という色合いが強く、果物や肉、魚などが主体となっているケースもありますが明確な違いはないとも言えます。
名物オチ、名物シケインなどという表現は名産品には使われていない表現ではあります。
英語表記ではlocal specialtyと地域性がクローズアップされていますが大きく意味は名物と変わりません。
名物と決定的に違う点として、人やサーキットのシケインなど食べ物ではなく、最終加工をされた時点でも人の手に持てないサイズを名産品とは呼びません。
「名物」と「名産品」の違い
「名物」と「名産品」の違いを、分かりやすく解説します。
名物と名産品は非常に共通点が多い言葉で、名産品を辞書で調べると「名物」と書いてあるものまであり、名物と名産品の意味としてはその土地の物品であることを強くアピールした商品という事ができます。
ただし、名物は雑誌の名物企画、コント番組の名物キャラクター名物司会者や名物教師など、食品や商品そのものではないものに使えるのが名産品との大きな違いとなっています。
また、名物は商品名につけることが出来ますが、名産品はつけているケースが少ないという点も違いです。
名産品は食品などを中心としたその土地の優れた物品であるということをより強くアピールした言葉とも言えます。
工業製品、手工による製品などは名物や名産品として紹介されるケースはかなり少なめで、民芸や物産品などという言葉を使うことが多くなります。
まとめ
「名物」と「名産品」は意味が共通している部分があり、日々生産されている地域の優れた特色をもつ食品などを指すケースが中心ですが、名物のみ日々作られ続けているわけではない人やマンガのキャラクター、サーキットのコースなどに対しても使われている点が違いと言えます。