医療機関で働いている「看護師」と「保健師」では、仕事内容は異なるのか。
この記事では、「看護師」と「保健師」の違いを分かりやすく説明していきます。
「看護師」とは?
「看護師」になるための最短の方法は中学卒業後に5年一貫看護師養成課程校に進学するものとなります。
その後、看護師国家試験に合格すれば、中学卒業後最短の5年で「看護師」として働くことができます。
そのほかの方法としては、高校卒業後に4年制の大学への進学または3年制の短期大学や専門学校などを卒業し看護師国家試験に合格すれば、「看護師」として働くことができます。
主な勤務場所は病院といった医療機関で、その規模は様々です。
大学病院で働く「看護師」から、クリニックといった医療機関、訪問介護、福祉施設、一般企業で働く人までいます。
そのため、勤務場所によって働き方も異なり、夜勤勤務や日勤勤務のみ土日祝日休みと様々勤務形態で働くことができます。
業務内容においては、医師の指示のもと、注射などの医療行為や患者さんの心のケア、環境整備などを行います。
「保健師」とは?
「保健師」になるためには、前提として、「看護師」の国家資格に合格する必要があります。
「保健師」のなるためには、看護大学に4年通うほか、看護系の大学院に2年、看護短期大学専攻科に1年、保健師養成所に1年通い、国家試験に合格する必要があります。
このことからもわかるように、「保健師」になるためには、「看護師」の国家資格と「保健師」の国家資格に合格する必要があります。
4年制大学を卒業しダブル受験することも可能です。
「保健師」は主に行政で働く方法や企業で働く方法、学校で働く方法、病院で働く方法から選ぶものとなります。
「保健師」の仕事は、健康な生活をくれるように保健活動を行うことです。
そのことを基準に乳児検診や母親学級での指導。
地域介護や家庭訪問、健康相談や保健指導といったことまで、幅広く業務を担うこととなります。
「看護師」と「保健師」の違い
「看護師」と「保健師」の違いにおいて、まず、大前提として「保健師」も必ず「看護師」の資格を持っているということです。
そのため、「保健師」が「看護師」と同様の業務内容を行うことは可能です。
そのうえで、「保健師」は、保健指導を行うことが主な仕事内容となり、医療行為というよりもアドバイザー的な役割を担うものとなります。
「保健師」の場合、医療行為を行うのではなく、予防医療に徹した業務内容といったものとなります。
収入の違いにおいては、若干ではあるものの「保健師」の方が「看護師」に比べ高くなる傾向があります。
まとめ
以上が「看護師」と「保健師」の違いです。
まず、最も重要なのは、「保健師」も「看護師」であるということです。
「保健師」になるためには「看護師」資格の取得が必須です。
そのうえで、予防医療に携わる仕事として「保健師」という仕事があります。