この記事では、「昭和恐慌」と「金融恐慌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「昭和恐慌」とは?
「昭和恐慌」は、1929年に起きた世界的な「金融恐慌」のことで、日本にも大きく影響した世界的な恐慌であるが故昭和に起きた恐慌だとしたのです。
この恐慌の内容ですが、簡単に言えば、ニューヨークの経済で株の大暴落が起こり、日本は当時世界中に物資などを輸出する立場を取っていたのですが、物が売れる状態から売れない状態並行したのがこの恐慌になります。
「金融恐慌」とは?
「金融恐慌」は第一次世界大戦の恩恵を受けて日本は物資を他国に売る(武器を売る)という立場を取っていたのですが、戦争が終わると途端に日本は不況になってしまいました。
これが「金融恐慌」で言ってしまえば経済活動を一つに一点張りしたせいで他の事業が全く育たず平和になれば武器は必要ないのでそうした事業は意味をなさなくなったのですが、そうした事業しかなかったが故日本はお金が無くなったというのが「金融恐慌」です。
「昭和恐慌」と「金融恐慌」の違い
「昭和恐慌」と「金融恐慌」の違いですが、実はこの2者全く同じ内容で先に起きたのが「金融恐慌」でこれに関しては日本の失策です。
そして「昭和恐慌」が「金融恐慌」の後に置きこちらは世界中が不況となったものです。
その為あえて違いを挙げれば、「金融恐慌」は日本のみが不況になったこと、「昭和恐慌」が世界中が不況になったとすれば分かりやすいのですが、ぶっちゃけ、両者は日本は不況続きなので同じであると言えます。
「昭和恐慌」の例文
・『昭和恐慌は、戦争後の不況であるため、日本とその他の国が不況であるのは当たり前である』
この例は、ヨーロッパで行われていた大規模な戦争のあとの不況なので日本はもちろんその他の国が不況なのは仕方ないという例です。
戦争は、武器を売る立場であれば利益を得ることができますが、問題はこのケースの場合戦争が終わってからなので武器は売れず、武器ばかりを作っていた立場の物は不況になるのは当たり前であると言えます。
「金融恐慌」の例文
・『金融恐慌は、どこでも起こり、企業と銀行の信頼が崩れると成立する』
この例は、「金融恐慌」の在り方を定義しています。
「金融恐慌」は銀行と企業との信頼が崩れ、お金のやり取りができなくなるとどこでも起こり、世界中で起きても「金融恐慌」で一部の国で起きても同様です。
まとめ
「昭和恐慌」と「金融恐慌」においては、日本の場合、「金融恐慌」が実は先に起きてましてこれは、最初に戦争の影響で日本が利益を得ていたのが戦争終結で終わり、世界中が不況になり、信頼関係が崩れたという物です。
そこからさらに日本国内の企業の信頼が崩れるのが、「昭和恐慌」でこちらの方がどちらかというと日本企業側は大打撃を受けています。
恐慌というのは、銀行と企業の結びつきが無くなれば成立するのでこの両者においては、先に起きたのが、「金融恐慌」次が「昭和恐慌」と覚えるのが良いかもしれないです。