この記事では、「ひかれる」と「ドン引き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひかれる」とは?
「ひかれる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ひかれる」は、「引かれる」と漢字表記します。
「ひかれる」は、「言動などにより、その場の雰囲気がしらけること」という意味があります。
例えば、飲み会の席でギャグを言ったら、その場の雰囲気がしらけてしまった時、「ギャグを言ったら、飲み会の出席者にひかれた」という文章にできます。
このように、自分や誰かの言動で、周囲の人が嫌な思いをしたり、不快な思いをしたり、がっかりするようなとき、「ひかれる」という言葉を使ってみましょう。
水族館にデートに行ったときに、小魚を見て喜んでいる彼女の横で、「美味しそう」と言って、彼女を凍らせてしまうかもしれません。
このような様子は、「デートでの不適切な発言で、彼女にひかれた」という文章にできます。
このような状況が怖くて、発言しにくくなる場合は、「ひかれるのが怖くて、何も言えなくなる」などと表現することができます。
「ドン引き」とは?
「ドン引き」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ドン引き」は「どんびき」と読みます。
「ドン引き」は「誰かの言動により、その場の雰囲気が急にしらけること」という意味があります。
誰かの発言の結果、その周囲の人が一言も発しなくなるような状況になった時、「ドン引き」と言います。
もともと「ドン引き」は放送業界の用語で、映画やテレビの撮影の時、ズームレンズを目いっぱい引いて、被写体を小さく映すことから由来していると言います。
このような、ズームアウトされてしまうような状況に陥った時、またそのような人を見たときに「ドン引き」という言葉を使います。
例えば、漫才師が舞台上で不適切な発言をして、誰も笑わなくなってしまったような場合、「漫才師がドン引きされる」という文章にできます。
「ひかれる」と「ドン引き」の違い
「ひかれる」と「ドン引き」の違いを、分かりやすく解説します。
「ひかれる」は、「言動などにより、その場の雰囲気がしらけること」という意味があります。
一方で、「ドン引き」は「誰かの言動により、その場の雰囲気が急にしらけること」という意味があります。
どちらも同じ状況を示唆しますが、「ドン」という「ひかれる」を強調する言葉がついている分、「ドン引き」のほうが、「ひかれる」よりも、ひかれ具合が大きいという違いがあります。
このように「ひかれる」と「ドン引き」は同じ意味を持ちますが、より場がしらけたり、周囲の人を嫌な思いにさせているのは「ドン引き」ということになります。
まとめ
「ひかれる」と「ドン引き」の違いについて見てきました。
どちらも場がしらける様子を意味する言葉ですが、より厳しいのが「ドン引き」ということが分かりました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。