この記事では、「厚かましい」と「恩着せがましい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厚かましい」とは?
「厚かましい」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「厚かましい」は「あつかましい」と読みます。
「厚かましい」は「行動や態度に慎みがないこと。
図々しくて遠慮がないこと」という意味があります。
誰かの行動や態度を見たとき、慎みがないと感じたとき、また図々しくて遠慮のない人を見たときなどに、「厚かましい」という言葉を使ってみましょう。
例えば、初対面なのに、ため口で話しかけてくる人は、態度に慎みがないと感じられるかもしれません。
このような時、「初対面でため口で話しかけるなんて、厚かましい人だ」などという文章を作ることができます。
また、会ったばかりなのに、付き合ってほしいと告白してくる異性は、図々しくて遠慮がないと感じられるのではないでしょうか。
この場合は、「知り合ったばかりで告白する、厚かましい異性」という文章にできます。
他にも、「厚かましいと思われたら恥ずかしい」、「厚かましいくらいでちょうどいい」などという文章を作ることができます。
「恩着せがましい」とは?
「恩着せがましい」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「恩着せがましい」は「おんきせがましい」と読みます。
「恩着せがましい」は「いかにも恩に着せるように厚かましい」という意味があります。
誰かが誰かに対して、何かをしてあげたとき、いかにも恩に着せるような態度を取り、そこに遠慮などがない場合は、「恩着せがましい」と言います。
例えば、牛丼を奢ってくれた同僚が、「ありがたく思えよ」などと口に出して恩を着せるような態度を取る時、図々しくて遠慮がないと言えます。
この場面は、「牛丼を奢ったことをありがたがるよう、同僚が恩着せがましい態度を取った」などと言う文章にできます。
また、子供に留守番を頼んで外出した後で、頼みを聞いたのだからプレゼントを買えと言われたとき、子供の態度が図々しくて遠慮がないと言えるでしょう。
このような場面を「留守番をしただけで、恩着せがましい態度を取る子供」などという文章を作ることができます。
「厚かましい」と「恩着せがましい」の違い
「厚かましい」と「恩着せがましい」の違いを、分かりやすく解説します。
「厚かましい」は「行動や態度に慎みがないこと。
図々しくて遠慮がないこと」という意味があります。
一方で、「恩着せがましい」は「いかにも恩に着せるように厚かましい」という意味があります。
このように、「厚かましい」は、「図々しくて遠慮がないこと」を意味しますが、「恩着せがましい」は、そのような態度に加えて、「恩を着せるような態度を取る」という違いがあります。
まとめ
「厚かましい」と「恩着せがましい」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。