「教訓」と「経験」という表現を知っているでしょうか。
これらの表現にはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは「教訓」と「経験」という言葉の意味と違いについて詳しく紹介していきます。
「教訓」の意味や使い方
「教訓」というのは「教え諭すこと」や「教え諭す内容や言葉」という意味になります。
例えば、学校では様々な「教訓」を得るのではないでしょうか。
「教訓にする」と言えば「学んだ知識や経験などを将来に活用する」という意味になります。
体育祭等ではどちらかのチームが勝ち、どちらかが負けるということになりますが、負けたからといって体育祭の意味がないというわけではありません。
勝ったとしても負けたとしても、チームで団結して練習し、力を尽くして試合に臨むことこそ体育祭で学ぶべき「教訓」だといえます。
そのような経験があるからこそ、たとえうまくいかなかったとしても潔く負ける、全力を尽くす、などという「教訓」を得られるのです。
「経験」の意味や使い方
「経験」というのは「実際に見たり聞いたりしてまだしたことがない状態からしたことがあるという状態に移る」という意味になります。
例えば、ホームステイを「経験」するということで海外生活が「経験」できます。
外国の家族が一般的に食べている食事を「経験」したり、現地の人たちが使っているスーパーに足を運んで買い物を「経験」することもあるでしょう。
新しいことに挑戦し、様々な「経験」を積むことが大切です。
「教訓」と「経験」の違い
「教訓」と「経験」は何が違うのでしょうか。
「教訓」というのは「経験から学ぶこと」になります。
例えば、ホームステイをするというのは単なる「経験」であり、それだけでは何の「教訓」もありません。
しかし、見ず知らずのホストファミリーが自分を受け入れてくれることで人を信じるということを学んだり、英語が話せなくても努力すれば伝わるということを実感して今後も英語を続けようとする気持ちに生かす、ということになれば、それが「教訓」になります。
「経験」から「教訓」を得るということになります。
「教訓」を使った例文と意味を解釈
「生徒会での経験を人生の教訓として活かしていきます」
高校生の時、生徒会で活躍したなどという人もいるのではないでしょうか。
生徒の中心に立って問題を解決し、学校行事等遂行していく生徒会に憧れる人もいるかもしれません。
しかし、生徒会は簡単なことだけではありません。
先生との連携がうまく取れていなかったり、生徒会メンバーとの間に隔たりが生じたりしてしまうとトラブルになってしまうこともあり、まずそれらを解決しなければいけない場合もあります。
しかし問題を解決し、学校行事などに貢献していく生徒会での経験は「協力することの大切さ」「問題に付き合っていくことの大切さ」などを教えてくれるものであり、これらは人生の「教訓」になるといえます。
「経験」を使った例文と意味を解釈
「海外旅行に行き、オプショナルツアーを初めて経験しました」
知らない国に行く場合、オプショナルツアーを利用してその観光地を回るということもあるのではないでしょうか。
オプショナルツアーを利用すれば現地の日本人が招待してくれる可能性も高いですし、現地のことがよくわかります。
このようなツアーを「経験」し、外国の街並みについて知識を深められると良いのではないでしょうか。
まとめ
「教訓」と「経験」は意味が異なります。
違いと合わせて、意味をしっかり理解しておきましょう。