「概」と「慨」は非常によく似た形と同じ読み方を持つ混同しやすい漢字ですが、「概」と「慨」の漢字の意味と使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「概」と「慨」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「概」とは?使い方
「概(がい)」という漢字は、「全体を等しくならして一様に扱うさま・大体・おおよそ」や「その人の表面・態度に現れている風格・おもむき」のことを意味しています。
「概」の漢字の使い方は「大体・おおよそ」の意味で、「大概(たいがい)・一概(いちがい)・概況(がいきょう)・概論(がいろん)・概説(がいせつ)」などの熟語で使う使い方になります。
「概」の漢字は「その人の風格やおもむき」の意味合いで、「気概(きがい)」という言葉でも使われています。
「慨」とは?使い方
「慨(がい)」という漢字は、「心を強く揺さぶられるさま」や「嘆いたり恨んだり悲しんだりすること」を意味しています。
「慨」の漢字の使い方は、「心を強く動かされる・嘆いたり憎んだりする」の意味合いで、「慨嘆(がいたん)・感慨(かんがい)・憤慨(ふんがい)・慷慨(こうがい)」などの熟語で使うという使い方になります。
「概」と「慨」の違い!
「概(がい)」と「慨(がい)」の意味・使い方の違いを、分かりやすく説明していきます。
「概」という漢字は、「全体をならして同じように扱うさま・大体・おおよそ」や「その人の表層(雰囲気)に現れている風格・おもむき」のことを意味しています。
それらの意味から、「概」の漢字は「概説・一概・大概・概況・概算・概略・概述」などの言葉で使われています。
その人の風格の意味では、「気概(きがい)」の用法が知られています。
それに対して、「慨」という漢字は「心を激しく揺り動かされるさま」や「嘆いたり憎んだり愁えたりすること」を意味しているという明らかな違いがあります。
この意味合いから、「慨」の漢字は「感慨・慨嘆・憤慨・慷慨・慨世」などの言葉で使用されています。
まとめ
「概」と「慨」の意味と使い方の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「概」という漢字は、「全体をならして一様に扱うさま・おおむね」や「その人に現れている風格・おもむき」のことを意味しています。
それに対して、「慨」というのは「心を強く動かされるさま・嘆いたり恨んだり愁えたりするさま」を意味している漢字です。
「概」と「慨」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。