みなさんは「依拠」と「委託」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「依拠」と「委託」の違いを分かりやすく説明していきます。
「依拠」とは?
「依拠」は「いきょ」という読み方になります。
この「依拠」とは「よりどころ」、「よりどころとすること」という意味で「ある物事をよりどころとすること」を指している言葉です。
「依拠」を構成する「依」は「頼りにする」という意味を持ち、「拠」は「足場とする」ということを指していることから、このような解釈になっていくのです。
「委託」とは?
「委託」は「いたく」という読み方をします。
この「委託」は「本来ならある事柄を行うはずだった人や組織・企業・団体などが、自分の事務や業務を全く指示命令系統のない他の者に依頼して行ってもらうこと」を指して入ます。
「依拠」と「委託」の違い
では、ここで「依拠」と「委託」を見て行くことにいたしましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?前述の通り、「依拠」とは「ある物事をよりどころとすること」を意味していました。
一方の「委託」は「元々ある事柄を行うべき人や組織・企業・団体などが、自分の事務や業務を全く指示系統のない他の業者・人・企業等に依頼して行ってもらうこと」を意味しています。
このことから、2つの言葉は全く異なる解釈と言うことが理解できます。
「依拠」の例文
では、ここで「依拠」の例文がどのようなものになるか2つの文章を挙げてみました。
・『この法律は過去の事例に依拠して作られたものです。しかし、かなり時代が古いために改正も必要かもしれませんね』
・『私の作品が著作権を侵害していると言われていますが、あの作品との依拠性が認められないためにそんなふうに言われる筋合いはないと思っているんだ』
「依拠」という言葉は「よりどころとなるもの」という意味合いがあるために上記例文のような使い方が多いかもしれません。
「委託」の例文
続いて「委託」の例文を見て行きましょう。
具体的な文章としてはいかのようなものになります。
・『当社はA社からの業務委託を受けて、この作業を進めています。そのために仕様が異なる場合や条件が変わる場合には、まずA社さんにおっしゃってください』
・『委託契約を結んで仕事をしておりますが、契約の範囲を超えるものは、再度追加契約をする必要があります』
「委託」という言葉はビジネスの世界でよく使われていますが、特に「業務委託」という言葉を目にしたり聞いたりしたことがあるかと思います。
まとめ
ここまで「依拠」と「委託」の意味や違いを説明してきました。
これらの言葉は日常生活の会話の中で使われるというよりは、ビジネスの世界で使われる言葉と言ってもいいでしょう。
特に「委託」が日頃からよく出てきますので、どのような意味があり使われるシチュエーションを理解しておくと、非常に便利な言葉の1つです。