この記事では、「俄然」と「突然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「俄然」とは?
「俄然」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「俄然」は「がぜん」と読みます。
「俄然」は、「突然ある状態が生じる様子。
急に状況が変わる様子」という意味があります。
突然ある状態が生じたとき、「俄然」という言葉を使ってみましょう。
例えば、会社の飲み会が、いまいち盛り上がらない場合があります。
しかし、新たに一人の社員が参加することにより、急に盛り上がりを見せる場合があるでしょう。
このようなとき、「A君が参加したことにより、飲み会は俄然、盛り上がりを見せた」などという文章にできます。
また、梅雨の時期は雨が降り気温が抑えられていますが、梅雨が過ぎると急に暑さが台頭してくることがあります。
このような場面では、「梅雨が過ぎ、俄然、暑さがきつくなった」などという文章を作ることができます。
他にも、困難な状況になった時、急にやる気が出る人を見たとき、「困難な状況になると、俄然やる気が出るタイプ」などという文章にできます。
「突然」とは?
「突然」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「突然」は「とつぜん」と読みます。
「突然」は「予期しないことが急に起こる様子」という意味があります。
例えば、電車に乗っていたら、大きな音がして急に電車が停車した場合、「大きな音がして、突然電車が停まった」などという文章にできます。
また、道を歩いていたら、見知らぬ人に話しかけられた場合、「見知らぬ人に、突然話しかけられた」などと言います。
さらに、友達と話をしていたら、急に友達が怒り始めたとき、「友だちが突然怒った」などという文章にできます。
他にも、空から何かが急に落ちてきたとき、「空から突然、物が落ちてきた」などという文章を作ることができます。
このように、予期しないことが急に起こった時、「突然」という言葉を使ってみましょう。
「俄然」と「突然」の違い
「俄然」と「突然」の違いを、分かりやすく解説します。
「俄然」は、「突然ある状態が生じる様子。
急に状況が変わる様子」という意味があります。
一方で、「突然」は「予期しないことが急に起こる様子」という意味があります。
急に何かが起こるようなとき、「俄然」、「突然」という言葉を使うという共通点があります。
ただし、「突然」は「予期しないでき出来事」が起こることを意味するのに対して、「俄然」を使う場合は、急な変化が起こりますが、その変化を予期できないわけではないという違いがあります。
このように、何か変化が起こった時、予期しないことが急に起こった場合は「突然」を使い、そうでない場合は「俄然」を使うようにしましょう。
まとめ
「俄然」と「突然」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。