この記事では、「慶弔休暇」と「忌引き休暇」の違いを分かりやすく説明していきます。
「慶弔休暇」とは?
「慶弔休暇」とは親しい家族の祝い事や葬式に参加する場合に一定日数取ることのできる休暇です。
慶は喜ばしいことを表し、弔は亡くなった方へのとむらいを表す文字であり、結婚や配偶者の出産という喜ばしい事情にも、家族が亡くなったという不幸な事情でも使われます。
「慶弔休暇」は法律で定められていない休暇制度なので、会社によって日数も違いますが、大抵の企業で親しい人の慶弔ほど取れる休暇が長い、間柄が離れれば休暇が認められない点は同じです。
結婚式のための休暇なら、基本的に本人やその子供の結婚でしか「慶弔休暇」は認められません。
葬式の場合も配偶者、両親や子供、兄弟姉妹、おじとおばや甥姪と、親等が離れるに連れ日数が減り、従兄弟など4親等以上だと「慶弔休暇」が取れないことも増えます。
「忌引き休暇」とは?
「忌引き休暇」は親類が亡くなった場合、その葬式やお通夜に参加するための休暇です。
法律ではなく会社が社員のために導入している休暇制度の一つで、有給ではないものの、その日数分の給料が出る会社も少なからずあります。
血縁的に近ければ近いほど葬式やその後の手続等に時間を取られるので、親等が近いほど取れる「忌引き休暇」も長いです。
あくまでも親類が亡くなった場合の葬式に参加するための休暇で、親しかった友人や、お世話になった人でも、親類関係が無い人の葬式では取れません。
また配偶者本人が亡くなった場合には最も長い休暇日数を取ることができますが、配偶者の親兄弟の場合、自分自身の親兄弟よりも「忌引き休暇」の日数が短くなる企業も多くあります。
「慶弔休暇」と「忌引き休暇」の違い
「慶弔休暇」と「忌引き休暇」の違いを、分かりやすく解説します。
「慶弔休暇」は本人やその子供の結婚や出産のようなおめでたいことや、近い親族のお葬式のような弔いに参加するための、有給とは別の休暇制度です。
それに対して「忌引き休暇」は、お葬式やお通夜に参加するためだけの休暇で、結婚式や配偶者の出産立ち会いのような慶事では取得できません。
また「慶弔休暇」の場合はたとえ兄弟姉妹であっても遠方の結婚式に参加する際には取れない事もありますが、「忌引き休暇」は遠方の葬式であっても取ることができます。
葬式以外にも本人や極めて近い親族の結婚式なら認めるのが「慶弔休暇」で、葬式しか認めない休暇制度が「忌引き休暇」です。
まとめ
「慶弔休暇」と「忌引き休暇」はどちらも法律で定められていない休暇制度なので、企業によって採用しているかどうか、何親等まで認められるか、給料は出るかなどが異なります。
所属している会社での制度内容と今回の説明で細部に差があるかもしれませんが、「慶弔休暇」は結婚出産と葬式通夜の休暇、「忌引き休暇」は葬式と通夜だけの休暇という点は変わりません。