「全農」と「JA」は類似した農業関連の組織・団体をイメージさせられる言葉ですが、「全農」と「JA」の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「全農」と「JA」の違いを詳しく説明していきます。
「全農」とは?
「全農」とは、「JA(農協)グループの中で、農畜産物の販売事業や生産資材の供給などの経済事業を担っている下部組織」のことです。
「全農」の役割は、単位JA・県連合会などの会員と協力して、スケールメリットと競争力のある農業関連の経済事業活動を展開することで、組合員である農家の所得増大や農業生産力の増大を実現することにあります。
「JA」とは?
「JA」とは、「農家の営農維持と所得水準向上、国民への食糧の安定供給を目的として、相互扶助の精神に基づき組織された農業協同組合」のことです。
「JA」という名称は、“Japan Agricultural Cooperatives”の略称になっています。
「JA(農協)」の組合員数は約1,051万人にものぼり、JAの全国規模の下部組織には「JA全農・JA全中・農林中金・JA共済連」などがあります。
農家の多くが参加している巨大な互助組織がJAなのです。
「全農」と「JA」の違い!
「全農」と「JA」の違いを分かりやすく説明していきます。
「全農」とは、「JA(農協)グループの中において、農畜産物の販売事業・生産資材の供給などの経済事業を担当している下部組織」のことを意味しています。
それに対して、「JA」というのは「農家の営農維持・所得水準向上・食糧の安定供給を目的として、相互扶助の精神に基づき設立された農業協同組合(組合員約1,051万人)」のことを意味しているという違いがあります。
「JA(農協)」という農家の相互扶助を実践している巨大グループの一部門として、経済事業を担っている「全農」という下部組織が存在しているのです。
まとめ
「全農」と「JA」の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「全農」というのは、「JAグループにおいて、農畜産物の販売・生産資材の供給などの経済事業(農家の生産力・所得を高める事業)を実践している組織」のことを意味しています。
それに対して、「JA」というのは「相互扶助の精神に基づいて農家の営農を維持して生活水準を守り高めることを目的に設立された農業協同組合」のことを意味しています。
「全農」と「JA」の違いを調べたい時には、この記事の説明を確認してみてください。