「孤独感」と「疎外感」の違いとは?分かりやすく解釈

「孤独感」と「疎外感」の違い言葉・カタカナ語・言語

不安を感じる要因は様々ですが、今回は誰しもが感じることのある一般的な感覚について2つご紹介します。

この記事では「孤独感」「疎外感」の違いを分かりやすく説明していきます。

「孤独感」とは

「孤独感」とは

これは『仲間や身寄りがなく、周りに心を通い合わせたりすることのできる人間がおらず独りぼっちで寂しい状態を感じる状態や気持ち』を表す言葉です。

これ以外で気を付けなければならない点は、決して物理的に独りぼっちという状態のときに感じるものではなく、自分自身の感覚が重要なポイントになる言葉になっています。

例えば大勢の人間や友人に囲まれている状態でも『孤独感』を感じることはあるとても主観的な心理状態を表しているものです。

ミュージシャンやスポーツ選手などの有名人がこの『孤独感』を感じるというエピソードをメディアや書籍で吐露することがあるのを見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

したがって、周りの人間から『孤独感』を感じているかどうかを判断することは難しく、とても内面の心理状態に特化している感覚であることがおわかりいただけると思います。

「疎外感」とは

「疎外感」とは

これは『形式的にはある集団に属していたり関係を持っているにも関わらず、自分以外のメンバーから何らかの理由でのけ者にされているような状態になっていると感じる状態や気持ち』を指す言葉です。

この言葉のポイントは集団やグループ内部の関係性に重きを置いており、そこで何等かの問題が原因で自分がまるでグループに所属していないかの様に感じてしまうという内面的な状態だけでなく、自分からみて外の環境が好ましくない状態になっていることを表しています。

例えば何かしらの失敗をしてしまい、他のメンバーがそれを蔑んで避けている様なときに人間は周りから仲間外れにされているような感覚を覚えることがありますが、これが一般的には『疎外感』と言います。

この言葉で注意をしたいのは外部要因もあるのは間違いないのですが、あくまでも『主観的』にという枕詞がつくことです。

例えば他の人間は決してそのような扱いをしていないにも関わらず、早とちりや勘違いをして自分が勝手に他人から避けられたり、嫌われているかの様な感覚に陥るということもあります。

非常に勝手ではありますが、これも『疎外感』の一種です。

「孤独感」と「疎外感」の違い

「孤独感」と「疎外感」の違い

この二つは『心理的に頼る人もおらず独りぼっちと感じる気持ち』か『心理的に外部環境が自分を排除やのけ者扱いしているかの様に感じる気持ち』かという違いではっきりと分けることができます。

違う見方としては『孤独感』は外部よりも自分自身のとらえ方に重点を置いているのに対して、『疎外感』は主観的な感覚ではあるものの、外部要因がトリガーになって感じる気持ちという分け方もできます。

まとめ

まとめ

如何でしたでしょうか。

『感』という心理的状態を表す言葉は物理的なものよりもむしろ内面、自分のとらえ方に重きを置いた言葉になっています。

『孤独感』と『疎外感』はその最たる例でありニュアンスが微妙に違うということもご理解頂けたと思います。

『孤独感』や『疎外感』を感じたときには放置をせず、何等かの具体的なアクションを起こすか、だれかに相談をするなどして早急に解決をすることをお勧めします。