この記事では、「固唾を呑む」と「息を呑む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「固唾を呑む」とは?
「固唾を呑む」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「固唾を呑む」は「かたずをのむ」と読みます。
「固唾を呑む」は「事の成り行きが気がかりで、息を凝らして見守る様子」という意味があります。
ちなみに「固唾(かたず)」は、緊張しているときなどに、口の中にたまる唾のことを意味します。
緊張する場面などで、口の中に唾が溜まっていることに気づいた経験のある人は多いのではないでしょうか。
例えば、オリンピックの100m競争の決勝戦の号砲が鳴るのを待つ間は、事の成り行きが気がかりなので、息を凝らして見守るのではないでしょうか。
このような様子は、「100m決勝の号砲を、固唾を呑んで、見守る観衆」などという文章にできます。
また、受験の結果を、インターネットなどを通じてみる時、画面をスクロールする手が震えるくらい、事の成り行きが気がかりで仕方がないでしょう。
このような場面は、「受験結果を、固唾を呑みながら見る」などという文章を作ることができます。
「息を呑む」とは?
「息を呑む」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「息を呑む」は「いきをのむ」と読みます。
「息を呑む」は、「恐れや驚きなどで、一瞬息を止める」という意味があります。
とても怖いことが起こった時、またはとても驚いた時などに、一瞬息が止まるような時間があるかもしれません。
このような時、「息を呑む」という言葉を使ってみましょう。
例えば、暗い夜道を歩いているときに、前方に人の姿が見えたとき、不審者に思えてドキッとするかもしれません。
このような場面は「夜道に不審者がいるような気がして、息を呑んだ」などという文章を作ることができます。
また、「息を呑む」という言葉は、美しいものを見たときにも使うことができます。
例えば、結婚相手がウェディングドレスを着たとき、あまりにも美しくてはっとしたとき、「恋人のウェディングドレス姿は、息を?むような美しさだった」などと表現することができます。
「固唾を呑む」と「息を呑む」の違い
「固唾を呑む」と「息を?む」の違いを、分かりやすく解説します。
「固唾を?む」は「事の成り行きが気がかりで、息を凝らして見守る様子」という意味があります。
一方で、「息を呑む」は、「恐れや驚きなどで、一瞬息を止める」という意味があります。
このように「固唾を呑む」という言葉は、息を止めて見守るような場面に使うのに対して、「息を呑む」という言葉は、瞬間的に息を止めるような場面で使う言葉という違いがあります。
息を止めるような時間が続く「固唾を?む」と、一瞬息を止める「息を呑む」という違いがあることを知っておきましょう。
まとめ
「固唾を呑む」と「息を呑む」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。