この記事では、「功名」と「手柄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「功名」とは?
「功名」とは物事をうまく成し遂げたり、立派な働きをしたことや、そのような実績の結果として人物の評価や評判を上げるような事柄です。
元々は物事が上手く運んだ功績で名が上がる、つまり評判が良くなることの方を指しますが、失敗したと思いきやそのおかげで返って上手くいったこと、という意味である怪我の「功名」のように、上手く成し遂げた事自体を指すことも多くあります。
功という文字自体が力を尽くして成し遂げたこと、立派な仕事を指す文字で、それによって広まった、高まった名声という意味でできた言葉が「功名」です。
また「功名」は「こうみょう」と読みますが、それによって評判が上がり、広まった名前のことを「こうめい」と読み、同じ「功名」の文字で表現することもあります。
「手柄」とは?
「手柄」とは人から褒められるような働きや、人からの評価を得られるようにうまく成し遂げた事柄です。
またそういった働きをすることができる腕前のことも「手柄」と表現することもあります。
ただ何かを成し遂げるだけではなく、その結果が人の目を引き、通常よりも良い結果であったり、称賛に値すると判断されるようなものが「手柄」です。
そのためよくあることならただ成し遂げただけでは「手柄」とは言われず、並大抵では真似できないような素晴らしい結果を出さなければ「手柄」にはなりません。
ですが成功させることすら難しい、すでに何人かが失敗してしまっていたような物事なら、成し遂げただけで「手柄」として扱われることもあります。
「功名」と「手柄」の違い
「功名」と「手柄」の違いを、分かりやすく解説します。
「功名」は物事をうまく成功させたことでその人の評判があがることで、「手柄」はその人の評判が上がるような大成功した物事です。
まず人から評価を得られるような「手柄」が先にあり、その「手柄」を立てたことで結果として「功名」に繋がるという関係性になります。
またそういった「手柄」のことも「功名」と表現することも少なからずありますが、「功名」はその「手柄」と同時に、それによって名が上がったことも指す言葉です。
しかし「手柄」はそういう事を達成したということだけを指し、実際に名声を得たかどうかは関係ありません。
一般的に見て立派な仕事、見事な働きをしたなら、本人の評価が上がらなくてもその仕事自体は「手柄」と言われます。
まとめ
「功名」は「手柄」自体のことも、それによって名が上がったことも含めて表現できる言葉です。
しかし余程大きな「手柄」でも無ければ劇的に名が上がるということもないので、名が上がるという事も含めた意味で使われる機会は、それほど多くありません。
そのため評判に繋がるような良い仕事という意味で使われることも多く、それが「功名」と「手柄」が同一視される原因となっています。