この記事では、「折れる」と「曲がる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「折れる」とは?
「折れる」あ「おれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「細長いものや薄いものが鋭くゆがむ」という意味で、棒や板などが、途中のある一線を中心に鋭角になり、両端が近づくことです。
2つ目は「細長いものや薄い物がゆがんで切れる」という意味で、棒や板などがある一線を中心に鋭角になったあと、切断することです。
3つ目は「道を左右の方向に行くこと」という意味で、信号や曲がり角などで直進以外の方向へ進むことです。
4つ目は「頑固な意見や主張が弱まる」という意味で、譲歩して相手に合わせることです。
5つ目は「苦労する」という意味で、「骨が折れる」として使われます。
上記に共通するのは「真っすぐのものが違う向きになる」という意味です。
「折れる」の使い方
「折れる」は「細長いものや薄いものが鋭くゆがむ」「細長いものや薄い物がゆがんで切れる」「道を左右の方向に行くこと」「頑固な意見や主張が弱まる」「苦労する」という意味で使われます。
動詞として「折れる・折れた」と使われたり、副詞として「折れて落ちる」などと使われたりします。
基本的に、真っすぐなものが、鋭角にゆがんだり、ぽっきり切れることや、主張を譲歩することに使われる言葉です。
「曲がる」とは?
「曲がる」は「まがる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「まっすぐなものが弓状に変形すること」という意味で、直線状ではなく弓やくの字の形になることです。
2つ目は「道の方向が変わる」という意味で、道がうねっている様子のことです。
3つ目は「進む方向を変える」という意味で、まっすぐな方向以外に行くことです。
4つ目は「正しい方向から外れる」という意味で、あるべき状態からゆがんでいる様子です。
5つ目は「性質や考え方などが素直でない」という意味で、人として間違っている心がけのことです。
上記に共通するのは「真っすぐなものがゆがむ」という意味です。
「曲がる」の使い方
「曲がる」は「まっすぐなものが弓状に変形すること」「道の方向が変わる」「進む方向を変える」「正しい方向から外れる」「性質や考え方などが素直でない」という意味で使われます。
動詞として「曲がる・曲がった」と使われたり、副詞として「曲がって見える」などと使われます。
基本的に、真っすぐなものがうねることや、正しい方向から外れることに使われる言葉です。
「折れる」と「曲がる」の違い
「折れる」は「真っすぐなものが、鋭角にゆがんだり、ぽっきり切れること」「主張を譲歩すること」という意味です。
「曲がる」は「真っすぐなものがうねること」「正しい方向から外れること」という意味です。
「折れる」の例文
・『お弁当のごはんが固くて割りばしが折れる』
・『次の信号を左に折れると市役所に行きます』
・『取引先の条件に対してこちらが折れて商談をまとめる』
・『上司を説得するのは骨が折れる』
「曲がる」の例文
・『満員電車で押されて傘が曲がる』
・『その先は丘に入るので道が曲がっている』
・『次の信号を超えたところで曲がる』
・『私は曲がったことは大嫌いだ』
まとめ
今回は「折れる」と「曲がる」について紹介しました。
「折れる」は「鋭角にゆがむ」、「曲がる」は「うねる」と覚えておきましょう。