みなさんは「憎しみ」と「怒り」がどのような感情を意味しているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「憎しみ」と「怒り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「憎しみ」とは?
「憎しみ」は「にくしみ」という言い方になります。
この「憎しみ」とは「憎いと思うこと」、あるいは「憎悪の気持ち」ということを指している言葉です。
「怒り」とは?
「怒り」は「いかり」という読み方をしています。
この「怒り」とは「不当な扱いや理不尽な言動にさらされた時に人が感じる自然な感情のこと」を指す言葉です。
「憎しみ」と「怒り」の違い
では、ここで「憎しみ」と「怒り」の違いを見ていきましょう。
どのような違いが見られるでしょうか?「憎しみ」は「好き嫌いの感情と同じように、愛と憎しみという対立した感情」ということができます。
一方の「怒り」は「人間の原初的な感情の1つであり、色々な要因や理由で起きる感情」です。
「自分が立てた目的が達成できない時やプライドや身体を傷つけられた時など起こってくる感情」で「憤り(いきどおり)」や激しい「怒り」を意味する「憤怒(ふんぬ」という言葉で表現されることもあるのです。
この2つの解釈の違いを見ていくと、「怒り」の場合は「何か具体的な事情がある場合に起こる感情であり、「憎しみ」は「その人自身や物事自身を憎む感情であり、特定の事情がある場合だけに起こるものではありません。
しかも、「怒り」は「短期的な感情」であることが多いですが、「憎しみ」は「長期的に引きずる感情」と言ってもいいかもしれません。
「憎しみ」の例文
では、ここで「憎しみ」の例文を見ていくことにしましょう、具体的には以下のような例文が考えられます。
・『彼の憎しみは尋常なものではないな。相手からかなりひどい仕打ちをされたのだろう』
・『憎しみ合っても何の進展もないぞ。ここはお互いを許し合ってこそ、新たな解決策が見えてくるというものだ』
例文を見ていると「憎しみ」という感情は何も生まれてこないことが理解できます。
許す気持ちがあってこそ人が次のステップに進むことができるのです。
「怒り」の例文
次に「怒り」の例文を見ていきましょう。
活用シーンとしては以下のようなものが挙げられます。
・『彼はかなり怒り狂っているけど、冷静にならないと話会うことができない。もう少し冷却期間を置くしかないね』
・『彼女の怒りはパンパじゃないんだ。目も合わせてくれないし、口なんてきいてくることなんて絶対にないんだ』
「怒り」の例文を見ると、怒っている人とまともに会話をすること自体かなり難しいことです。
相手が冷静な判断ができるようになるまで待つしかないでしょう。
まとめ
今回は人の感情である「憎しみ」と「怒り」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉は人間の気持ちの中で非常にデリケートな感情を指す言葉かもしれません。
それだけにどのような意味があるのかをしっかりと理解しておいてください。