「知識」と「知見」の違いとは?分かりやすく解釈

「知識」と「知見」の違い言葉・カタカナ語・言語

どちらの言葉にも、「知る」という漢字が用いられている「知識」「知見」には、どのような意味の違いがあるのか。

この記事では、「知識」「知見」の違いを分かりやすく説明していきます。

「知識」とは?

「知識」とは?

知ることや認識、理解することを意味する「知識」

ある事柄について知っている内容や考える働きといった意味も「知識」にはあります。

自分が知っていること全般を指すことができる言葉で、その知り方は問われません。

学校の先生に教えてもらったことも「知識」

テレビを見て知ったことも「知識」といったように知ることや認識、理解することができるなら、それらはすべて自分が持つ「知識」です。

言い換えれば、「知識」は、「教養」「知力」「認識」「理解」などと同じです。

「知識」の使い方

「知識」は、「知識がある」「知識がない」と表現します。

そのほか、「知識が浅い」「知識を得る」「知識を深める」などといった形で表現します。

「知見」とは?

「知見」とは?

「知見」には、「見る」という漢字が用いられています。

このことからもわかるように、「知見」には、実際に見て知ることといった意味があります。

対象となるものごとを実際に見て知ることが「知見」です。

そのため、「知見」の場合、自分の目で実際に見て経験した結果得ることができたものに対してのみ用いることができる言葉です。

言い換えれば、「知見」は、「見聞」「経験」「体験」などと同じです。

「知見」の使い方

「知見」は、「知見がある」「知見がない」と表現します。

そのほか、「知見を増やす」「知見を得る」「知見を示す」などといった形で表現します。

「知識」と「知見」の違い

「知識」と「知見」の違い

同じ、知ることや認識、理解することを意味する言葉でも、どのように知ることができたのか、認識や理解することができたのか。

その違いが「知識」「知見」にはあります。

「知識」の場合、見たり聞いたりなど、どのような手段で得たものに対しても用いることが可能ですが、「知見」においては、実際に自分の目で確かめ触れ、体験し得たものに対してのみ用いることが可能です。

この点に大きな違いがあります。

「知識」の例文

「知識」の例文

・『私は沖縄文化の知識を深めるため、実際に沖縄に移住することにしました』
・『知識が豊富な人に魅力を感じます』
・『防災における知識を得るため、今回の防災訓練に参加することにしました』
・『大した知識もないくせに、知識をひけらかす上司が苦手です』

「知見」の例文

「知見」の例文

・『留学することで、その国の言葉を覚えることができるだけではなく知見を増やすこともできおすすめです』
・『10年間培ってきた知見を活かし、スキルアップしたいと思います』
・『実際にその場に足を運び知見を増やすことは、とても重要です』
・『様々な経験を積んできた父の知見は非常に広く、尊敬に値します』

まとめ

まとめ

「知識」は、幅広く用いることができる言葉ですが、「知見」は限られたものの対してのみ用いることができる言葉ということに注意し使い分ける必要があります。