この記事では、「悩む」と「迷う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悩む」とは?
「悩む」は「なやむ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとをすぐに判断できずにあれこれと気に掛ける」という意味で、自分がどうするかを決められずに長時間気にすることです。
2つ目は「問題の解決方法が見つからずに思いわずらうこと」という意味で、問題の処理方法が分からずにずっと気にすることです。
3つ目は「ケガや病気などで苦しむ」という意味で、身体の不調で辛い思いをしている状態です。
4つ目は「ある動作が思うようにならない様子」という意味で、ものごとがうまくいかずに低迷することです。
上記に共通するのは「あれこれ思いわずらう」という意味です。
「悩む」の使い方
「悩む」は「ものごとをすぐに判断できずにあれこれと気に掛ける」「問題の解決方法が見つからずに思いわずらうこと」「ケガや病気などで苦しむ」「ある動作が思うようにならない様子」という意味で使われます。
動詞として「悩む・悩んだ」と使われたり、副詞として「悩んで」と使われたり、名詞として「悩み」と使われたりします。
基本的に、ものごとがうまく行かず、あれこれ考えて精神的に辛いと感じることに使われる言葉です。
「迷う」とは?
「迷う」は「まよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「進行方向や道が、紛れて分からなくなる」という意味で、似た様な場所ばかりで進むべき方向を見失うことです。
2つ目は「どうしたら良いか決断できないこと」という意味で、自分で結論が出せずにものごとが進まないことです。
3つ目は「欲望や誘惑に心が乱される」という意味で、心が自分にとって楽な方向に流されてしまうことです。
4つ目は「死者の霊が成仏できずにこの世をさまようこと」という意味で、生前この世への未練が強すぎて、成仏できないことです。
5つ目は「区別がつかなくなる」という意味で、色や音など感覚的なものが判別できなくなることです。
上記に共通するのは「決断できない」という意味です。
「迷う」の使い方
「迷う」は「進行方向や道が、紛れて分からなくなる」「どうしたら良いか決断できないこと」「欲望や誘惑に心が乱される」「死者の霊が成仏できずにこの世をさまようこと」「区別がつかなくなる」という意味で使われます。
動詞として「迷う・迷った」と使われたり、副詞として「迷って」と使われたり、名詞として「迷い」と使われたりします。
基本的に、目の前のものごとに対して、正しい答えを判断できないことに使われる言葉です。
「悩む」と「迷う」の違い
「悩む」は「ものごとがうまく行かず、あれこれ考えて精神的に辛いと感じること」という意味です。
「迷う」は「目の前のものごとに対して、正しい答えを判断できないこと」という意味です。
「悩む」の例文
・『卒業後、大学に行くか就職するかで悩む』
・『義両親との同居を迫られて悩む』
・『毎晩隣の部屋から聞こえてくる騒音に悩む』
・『彼はトップセールスだが、最近営業成績が伸び悩んでいる』
「迷う」の例文
・『山菜を取りに山に入り、道に迷った』
・『レストランでメニューを見て迷う』
・『今日はどちらの服を着るべきか迷う』
・『その場で相手に直接言うべきか迷う』
まとめ
今回は「悩む」と「迷う」について紹介しました。
「悩む」は「思いわずらう」、「迷う」は「判断できない」と覚えておきましょう。