この記事では、「自死」と「自殺」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自死」とは?
「自死」とは、名詞で、意味は自分から死ぬことを選ぶことを言います。
「自殺」と同じ意味となります。
「自死遺族の苦しみはずっと続く」「彼が自死したなんて信じられない」などと使います。
「自殺」とは?
「自殺」とは自分自身の命を自分で絶つことを言います。
また「自殺行為」という言葉がありますが、これは確実に失敗する、そのようなことを自分から行うことを言います。
「自殺」と「自殺行為」は意味合いが違いますので混同しないようにしましょう。
「自殺か他殺かまだわからない」「自殺するようには見えなかった」などと使います。
「自死」と「自殺」の違い!
「自死」と「自殺」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は意味としてはまったく同じものとなります。
ですが使い分けをする場合があります。
「自死」というのはみずから死を選び取るという意味になります。
ですから寿命を全うするか、しないかといった内容の時使います。
「重い病気で先はないとわかっていたから彼は自死したのだ」「苦しんで生きるぐらいなら、自死を選ぶ」という風になります。
一方で「自殺」ですが、こちらは自分自身が自分の命を絶つという意味です。
つまり他人から命を奪われたのか、どうかという時に使うのです。
亡くなった人に対して「他殺か自殺かわからない」「これは自殺に見せかけた他殺だ」「遺書があるから自殺と決めつけるのはおかしい」という言い方をします。
結果としてはどちらも同じことを言い表している言葉ですので、どちらを使っても意味は正しく伝わります。
ですがニュアンス的に「自死は(生きるか死ぬかにおいて)自分で死を選び取る」「自殺は自分自身の命を自分が絶つ(他殺ではない)」という感じで使い分けます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「自死」と「自殺」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
どちらも同じことを言い表していますが、状況によって使い分けるようにしましょう。