この記事では、「施行」と「実施」の違いを分かりやすく説明していきます。
「施行」とは?
「施行」とは、「せこう」と読む言葉で、計画していたことを実行するという意味になります。
よって、事前に立てた計画があってこそ使うことができる表現です。
「施行はいつから?」と使って時には、その計画を実行するのはいつからかと聞いており、「施行されたのは平成20年からだ」のように使われれば、その前から計画されていたことが平成20年に行われたと表現しています。
「実施」とは?
「実施」とは、執り行うという意味で使う言葉です。
「来週からあのイベントが実施される」などと使われ、そのようなイベントごとや、会合などが主な対象になります。
「計画の実施」とすると、「施行」と同様の意味になり、その「施行」は、計画された内容の「実施」だと言い換えることができます。
また、「施行」は、法令が適用されるという意味にもなる言葉で、そちらの解釈はこの「実施」と置き換えることはできません。
「施行」と「実施」の違い
「施行」と「実施」の違いを、分かりやすく解説します。
「施行」は、決めた内容を実行に移すという意味になります。
よって、計画となるものがない場合には使わない表現で、「やっと施行することができる」のように、ようやく計画が実行できるといった使い方が多くなります。
また、法令の適用開始という意味にもなる言葉で、「この法律は、2年前から施行された」などという使い方がそれに当たります。
「実施」は、何かの事柄を執り行うことの表現です。
「実施はいつから?」のように、それがいつからなのかと使うこともでき、特に計画されたものがなく、急遽思い付いたような事柄に対しても用いることができます。
まとめ
「施行」と「実施」は、このように違います。
「施行」と使われた時には、前からそのような計画があり、それが実行されるのだと考えて構いません。