この記事では、「識別」と「区別」の違いを分かりやすく説明していきます。
「識別」とは?
「識別」とは、種類や性質によって分けることの表現になります。
「これらの物質を識別する実験」とあれば、いくつかの物質を種類や性質によって分けることが表現されています。
「分類」と似た意味になりますが、そちらより、分ける際に「見定める」というニュアンスが強い言葉になります。
対象に豊富な種類がある場合、1つ1つにそれと分かる「識別コード」などを付けて分けるといったことも行われています。
「区別」とは?
「区別」は、違いによって分けるという意味の言葉です。
「これとこれとの区別が付かない」とすると、その2つの違いが分からないと言っており、違いを見分けることに対し、この「区別」と使います。
違いがない場合にも、「区別が付かない」と使われるので、この表現では、本当は違いがあるのに「区別」できないのか、同じなのかが分かりません。
その為、同じだと思った時には、「区別」とは使わず、そのまま「同じだ」などと言った方がいいでしょう。
「識別」と「区別」の違い
「識別」と「区別」の違いを、分かりやすく解説します。
「識別」は、対象を種類や性質で分けることで、ただ分けるだけでなく、その為に見定めるという含みがある表現になります。
よって、似た意味になる「分類」と共に、「識別した結果、このように分類した」のような使い方をすることもあり、このような時には、より見定めるといった解釈が強くなります。
「区別」は、違いを見付けて分けることの表現です。
「区別する」と使うと、意味の通り、違いによって分けることが表せます。
「区別して欲しい」と言われれば、違いを見付けて分けておくようにと言われたのと同じになります。
まとめ
「識別」と「区別」は、このように違います。
「識別」には、その為の機器が必要になることもあり、多くの場合で「区別」より厳密に行われるものです。