「受付」と「受理」の違いとは?分かりやすく解釈

「受付」と「受理」の違い言葉・カタカナ語・言語

普段生活していると、たまに市役所や区役所などへ、何らかの申込みや手続きをしにいく必要が出てくることもあるでしょう。

その時に提出した書類を確かに相手が受け取ったのに、「受理」されず送り返されて、どうしてと思うこともあるかもしれませんが、これは「受付」「受理」が別物だからです。

この記事では、「受付」「受理」の違いを分かりやすく説明していきます。

「受付」とは?

「受付」とは?

「受付」とは提出された文書や申込みを受け取って、それに応じることです。

どう応じるかは何を「受付」したかによって当然違います。

例えば医療施設の利用申込みを「受付」したのなら順番に診察を受けるように案内するという対応になりますし、書類を「受付」したのであれば記入漏れや間違いなどの不備がないかを確認するという対応になるでしょう。

「受付」はあくまでも文書や申込みを受取り、それに対して応じることまでを指す言葉です。

それに対応した結果どうなるかは、「受付」とは無関係であり、「受付」した物事になんらかの問題があれば、却下されたり取り消し扱いを受けることもあります。

「受理」とは?

「受理」とは?

「受理」とは提出された文書や届け出などを受け取り、それを認めて処理することです。

認めるというのはちゃんとした届け出や申込みである事を認めるというだけで、内容をそのまま認めるというわけではありません。

例えば何かの嘆願を届け出して「受理」された場合、そう言った嘆願があったことは認められますが、嘆願したことが実行されるかどうかは別の問題で、嘆願が聞き入れられることもあれば、却下されてしまうこともあるでしょう。

「受理」はちゃんと有効な届け出であることを認めて対応することなので、その届け出や書類自体に問題や間違いがあった場合は、有効ではないと判断されて「受理」されません。

「受付」と「受理」の違い

「受付」と「受理」の違い

「受付」「受理」の違いを、分かりやすく解説します。

「受付」は書類や申込みを受け取ってそれに対応することであり、「受理」はそれを届け出として認めた上で処理することです。

言ってしまえば「受付」はただ受け取るだけで、それがちゃんと処理されるかどうかは届け出がルールに則った物と認められた後になります。

なので「受付」は受け取られはしたものの認められるかどうかの判断を待っている状態という、「受理」の前段階であるとも言えるでしょう。

また「受付」された後に申込みや書類の不備が見つかった場合有効と認められず「受理」されませんが、「受理」されたとしてもそれは正式な届け出として認められただけで、内容の承認は受けられないこともあり得る点には注意が必要です。

まとめ

まとめ

「受付」「受理」を一緒くたにしてしまっている人はいますがあくまで別物であり、書類を受け取ってもらっただけでは「受付」でしかなく、有効と認めてもらえて「受理」されるとは限りません。

あくまで「受付」は届け出を受け取ってもらうことだけ、「受理」は正しく有効な届け出と認められただけで、申込みを受けてもらえば絶対内容まで有効というわけではないことは覚えておきましょう。