「集合」と「集結」の違いとは?分かりやすく解釈

「集合」と「集結」の違い言葉・カタカナ語・言語

人間社会は人と人が協力しあって維持されているので、何らかの目的のために人が集まる事も多々あります。

そうした人が集まることを「集合」「集結」と言いますが、どういった基準で使い分けがされているのかはご存知でしょうか。

この記事では、「集合」「集結」の違いを分かりやすく説明していきます。

「集合」とは?

「集合」とは?

「集合」とは人や動物、物質などが一箇所に集まることや、集めることを指します。

集まる人や物同士がどういった関係にあるか、どういった目的で集まるのかは関係なく、友人知人、血縁者、クラスメイト、赤の他人、どんな関係の人達でも、一箇所に集めたり集まるならそれは「集合」です。

仕事をするための毎日の通勤も、その会社が雇っている社員として、職場に「集合」するための移動と言えるでしょう。

動物など人以外の生き物や、物を一箇所に集めることも「集合」と言うことはありますが、現在使われる場合には、人があらゆる目的でどこかに集まる事を指して、日常的に「集合」という言葉が使われています。

「集結」とは?

「集結」とは?

「集結」とは人や物を一箇所に集めること、集まることを指す言葉で、「集合」と表面的な意味は同じです。

ですが「集結」の場合は、警察や軍隊の集まりや、パトカーや軍艦のようなそう言った組織が使うような乗り物など、なんらかの組織やグループに所属している、あるいはこれから所属するために人や物が集まることや集めることを指します。

また集まる目的に関しても、その組織や集団の仕事や目的、役目を果たすために集まっている場合にのみ使われるのが「集結」です。

例えば警察官が数人で集まり食事に行くなど、同じ組織やグループに所属していても、その組織や集団の仕事と関係がない目的で集まっているなら、「集結」とは言いません。

なんらかの組織やグループとして、一丸となって目的を果たすために集まる事が「集結」と言えるでしょう。

「集合」と「集結」の違い

「集合」と「集結」の違い

「集合」「集結」の違いを、分かりやすく解説します。

「集合」とはなにかが一箇所に集まることや集めること全般を指す言葉です。

集まるものは人や物であったり、人以外の生き物も含みます。

「集合」するものの関係性や目的も問われず、ありとあらゆるものがあらゆる目的で集まることが「集合」です。

「集結」は組織や集団に属している人や物が、その組織や集団としての目的を果たすために集まることを指します。

必然的に、人以外の動物だけの集まりは「集結」とは言いません。

また物であっても、目的のために使う道具だけが集まることを「集結」とは言わず、車や船など集団に属する人を乗せた乗り物が集まる場合に「集結」という言葉が使われます。

まとめ

まとめ

「集合」は日常的に広く使える言葉ですが、「集結」はもっと堅苦しい、かしこまった言葉です。

基本的に人が集まるのなら「集合」と言えますが、組織立って行動する人達が集まる場合は「集結」と言い換えるべきでしょう。