この記事では、「おいおい」と「だんだん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おいおい」とは?
おいおいを漢字表記にすると、「追い追い」または「追々」となります。
そのことからも分かるように、おいおいとは「後で」という意味合いを含んでいます。
つまり、今すぐではなくいずれかのタイミングで行う様を表しているわけです。
「順序に従って、そのうちにやるつもり」という意思表示に相当するため、何かを頼んだ時の返答が「おいおい」であるならば、すぐには着手してもらえないのだと諦めるのが正解です。
もしくは、改めてすぐに着手してほしい旨を強く主張しなければ思うような結果が得られない点に注意しましょう。
「おいおい」の使い方
おいおいは目上の人や公式の場で使う言葉としては不適格です。
カジュアルな間柄で使うには問題ありませんが、きちんとした会話の中で用いる場合は、「のちほど」などの言葉が適当です。
また、書き記す場合にも注意が必要です。
そのため、あくまでも気軽に意思表示するときに使う言葉と認識しておけば間違いありません。
「だんだん」とは?
だんだんを漢字表記にすると、「段段」または「段々」となります。
見て字の如く、階段の段です。
つまり、階段を一段一段上がっていくように、少しずつ進める様を表していることが分かります。
「だんだん」の使い方
だんだんにはゆっくりと進める意味が含まれているので、急いでいる人を相手に「だんだん」という言葉を使うと「悠長にしている場合ではない」と叱責されることが考えられます。
時と場合を考慮し、使いましょう。
「おいおい」と「だんだん」の違い
おいおいもだんだんも同じ意味と見なされることがありますが、時間軸の視点では違いが生じます。
おいおいは、いま現在ではなく後から行うという意味があります。
だんだんは、少しずつ行うという意味であり、いつのタイミングで行うのかは明らかではありません。
いますぐに少しずつ行うことも、後で少しずつ行うつもりなのかもはっきりしないからです。
「おいおい」の例文
・『その事については、おいおい検討するつもりです』
・『おいおいやるから、任せておいて』
・『こっちは急いでいるのに、おいおいって言われるとムカツク』
・『おいおいって、いったいいつのこと?』
「だんだん」の例文
・『だんだん上手になるから心配しないで』
・『だんだん過ごしやすくなってきたようだ』
・『だんだん成長していくものだから、黙って見守ろう』
・『だんだんと進めればいいから、絶対に間違わないようにして』
まとめ
おいおいやだんだんは、思っている以上に口にする機会の多い言葉です。
そのため、不適切なタイミングや場面で使ってしまうと意図せず相手を怒らせてしまうかもしれません。
気軽に話せる相手に限定して用いる分には問題ない言葉です。
適切に使う自信がないならば、使わないほうが無難であると覚えておきましょう。