この記事では、「オールラウンダー」と「器用貧乏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オールラウンダー」とは?
「オールラウンダー」の意味は以下の通りです。
1つ目は「スポーツでどんなポジションや競技でも活躍できる選手」という意味で、どんなスポーツでも実力を発揮する選手のことを言います。
2つ目は「どんなことでもこなせる人」という意味で、仕事や学問などで、どんなことでも一定水準以上できてしまう人のことを言います。
「オールラウンド」は英語で「all-rounder」と書き、「all」は「全て」という意味、「round」は「一回り」「一通り」「一巡」という意味、「-er」は人を表す接尾辞、「all-rounder」で「全て一通りする人」という意味です。
「オールラウンダー」の使い方
「オールラウンダー」は「スポーツでどんなポジションでも活躍できる選手」「スポーツでどんな競技でも活躍できる選手」「どんなことでもこなせる人」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「オールラウンダーだ・である」と使われたり、形容詞として「オールラウンダーの」と使われたり、副詞として「オールラウンダーで」と使われたりします。
基本的に、どの様なことでも一通り、一定水準以上にできる人に対して使われます。
「器用貧乏」とは?
「器用貧乏」は「きようびんぼう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「なまじ出来てしまう為に、あれこれと手を出した結果、どれも中途半端に終わって身に付かないこと」という意味です。
2つ目は「なまじ出来てしまう為に、周囲から便利に使われてしまい、自分の仕事に専念できないこと」という意味です。
「器用」は「身体を使うのがうまく、物つくりや技芸をこなすこと」という意味、「貧乏」は「財産や収入がなく生活に困ること」という意味、「器用貧乏」で、「技能があるのに財産にならないこと」になります。
「器用貧乏」の使い方
「器用貧乏」は「なまじ出来てしまう為に、あれこれと手を出した結果、どれも中途半端に終わって身に付かないこと」「なまじ出来てしまう為に、周囲から便利に使われてしまい、自分の仕事に専念できないこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「器用貧乏だ・である」と使われたり、副詞として「器用貧乏で」と使われたりします。
基本的に、人並み以上の能力があるのに、色々手を出し過ぎて大きな成功を収められない人に使われる言葉です。
「オールラウンダー」と「器用貧乏」の違い
「オールラウンダー」は「どの様なことでも一通り、一定水準以上にできる人」という意味です。
「器用貧乏」は「人並み以上の能力があるのに、色々手を出し過ぎて大きな成功を収められない人」という意味です。
「オールラウンダー」の例文
・『彼はオールラウンダーだ』
・『オールラウンダーなので転職に困らない』
・『彼はオールラウンダーなのでトライアスロンを選んだ』
・『彼女は恋愛のオールラウンダーだ』
「器用貧乏」の例文
・『彼は器用貧乏なので未だに平社員だ』
・『彼は転職ばかりしている器用貧乏だ』
・『器用貧乏よりも大器晩成型の方がいい』
・『器用貧乏だが、趣味が多くて充実している』
まとめ
今回は「オールラウンダー」と「器用貧乏」について紹介しました。
「オールラウンダー」は「何でもできる」、「器用貧乏」は「何でもできるが成功しない」と覚えておきましょう。