「同志」と「同士」の違いとは?分かりやすく解釈

「同志」と「同士」の違い言葉・カタカナ語・言語

「同志」「同士」

読み方が同じ「どうし」で、「同」という漢字を使用している点も同じです。

さて、どのような意味の違いがあるのでしょうか。

この記事では、「同志」「同士」の違いを分かりやすく説明していきます。

「同志」とは?

「同志」とは?

「志」は、訓読みでは「こころざし」です。

まずは、この意味から考えてみましょう。

「志」とは、心に「やるぞ!」と決めた目標や目的を意味します。

つまり「同志」とは、同じゴールへ向かって歩みを進める仲間のことです。

精神的な結びつきを持つことで、特別な情が生まれます。

以前、ワンチームという言葉が流行りました。

辛い練習を共に乗り越え、試合に臨み、励ましあって頑張った期間を共有し合った彼らにとって、チームメイトはかけがえのない同志だったことでしょう。

「同士」とは?

「同士」とは?

「士」には、道徳や学問などを身につけた、特に男性を表す言葉です。

昔からある言葉で、武士という言葉にも使われてきました。

現在は、弁護士、建築士というように専門的な知識や技術を習得した人へ用いることは周知のとおりです。

また、尊敬に値する人などの称賛を込めた意味で「士」を付けています。

元々の意味は、同じような立場にいる人という意味でした。

そのため、「同士」は特別な知識を持つ人、さらに同じような立場にいる人のことも表します。

近年はプライバシーを大切にし、一緒に何かをすることが減少傾向にありますが、以前は仲間と何かをすることを大いに楽しんでいた時代がありました。

同士でいること、また同士がいることを好ましいことであると考えていました。

「同士」を使った言葉には「社員同士」「同業者同士」「恋人同士」などが挙げられます。

同じ立場にあるという意味で用いられ、カジュアルな意味で絆を表す言葉です。

「同志」と「同士」の違い

「同志」と「同士」の違い

「同志」「同士」の違いを、分かりやすく解説します。

「同志」とは、同じ目標や目的に向かって頑張る仲間のことです。

「志」の漢字を用いていることからもわかるように、心の繋がりを重視した仲間であることが分かります。

一方の「同士」は、同じ境遇の人を表しています。

「士」が広い意味を持つことから、「人」という意味で使われるのが一般的です。

つまり、両方とも仲間という意味で使いますが、「同志」は精神的な繋がりを持つ仲間、「同士」は同じ立場の人という意味で使われています。

まとめ

まとめ

「同士」「同志」は共に、男性的な結びつきを感じさせる言葉です。

ただし、女性に用いられることがタブーなわけではありません。

女性であったとしても、仲間はいます。

また、同じ志を持って戦うこともあるでしょう。

そのようなときには、「同士」「同志」も使います。

個々の結びつきが薄れつつある今も、確たる結びつきが生まれることは心強く、嬉しいものです。

あなたにとって、「同士」「同志」はいますか? もしいるならば、その仲間を大切にしてください。

「同志」「同士」はときに、宝物になり得るものです。