この記事では、「仲間外れ」と「いじめ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仲間外れ」とは?
一緒に何かをすることから除かれること、一緒に何かをすることに加えられないことです。
意図的に行われる場合もあれば、意図せずに結果的にそうなる場合もあります。
校庭でクラスの人たちが遊んでいます。
大縄跳びをやっているようです。
そこに自分も加わりたかったので、「一緒んやってもいい」と話しかけました。
しかし、「だめ」といわれてしまい、一緒にやらせてくれません。
仲間に入れてくれなかったのです。
これは意図的に行われた「仲間はずれ」です。
今度はパーティーのことで説明をします。
パーティー会場で何人かが集まって会話をしています。
自分もその場所にはいるのですが、会話に入っていくことができず、何となく他の人たちとは心理的に離れている気がします。
一緒に会話をする、一緒の場を共有するということに加えてもらえていないのです。
これは意図して行われたものではありませんが、結果的に「仲間はずれ」になっています。
「仲間外れ」の使い方
一緒に何かをすることから除かれることを指して使用します。
何をするのかは意味に含まれておらず、会話、食事、遊びなどから外されてしまうことなどをいいます。
「いじめ」とは?
暴力や言葉などによって、それを受けた相手に苦痛を与えることです。
何を苦痛と感じるかは人それぞれなので、具体的にこういった行為、こういった言葉とは示すことができません。
たとえば、学校で同じクラスの子が、ある人に対して上靴で叩いたり、ゴミを机の中に入れたりしていたとします。
この行為をそれを受けている人は苦痛に感じています。
上靴で叩く、ゴミを机の中に入れるなどの行為は「いじめ」といえます。
AさんがBさんに話しかけました。
しかし、Bさんは応えてくれません。
声が聞こえないのかと思ってもう一度言いましたが、それでも応えてくれませんでした。
いつもこうです。
Bさんは意図的に聞こえていないふりをしており、このことをAさんは苦痛に感じています。
これは精神的な「いじめ」です。
「いじめ」の使い方
暴力は言葉などによって、それを受けた人が苦痛に感じることを指して使用します。
何を苦痛に感じるかは人それぞれで、さまざまな行為を指して使われます。
「仲間外れ」と「いじめ」の違い
「仲間外れ」は一緒に何かをすることに加えないことです。
それに対して苦痛を感じているかは意味に含まれていません。
「いじめ」は本人が苦痛に感じることをやったり、言ったりすることです。
「仲間外れ」の例文
・『仲間外れにならないようにする』
・『仲間外れを作らない』
「いじめ」の例文
・『いじめられていると先生に訴える』
・『いじめの標的になる』
まとめ
一方は一緒に何かをすることから除かれること、もう一方は本人が苦痛を感じる行為をすることで、意味が異なります。