「登山部」と「ワンダーフォーゲル部」の違いとは?分かりやすく解釈

「登山部」と「ワンダーフォーゲル部」の違いスポーツ

この記事では、「登山部」【とざんぶ】と「ワンダーフォーゲル部」【わんだーふぉーげるぶ】の違いや例文を分かりやすく説明していきます。

「登山部」とは?

「登山部」とは?

「登山部」【とざんぶ】とは、山に登ることが目的の部になります。

春夏秋冬を通して、その季節の変化に合わせて登山できるよう日々練習して、万全の体制でいつでも登れるように基礎体力を付けるトレーニングしておきます。

タフリークライミングの練習は専用のジムへ定期的に行ったり、裏山を登って練習することもあります。

そして、グループで安全対策を完備し、防寒対策したうえで入山し、頂上を目指しますが、このとき列になって登頂を目指してひたすら歩き、その山に体をならして登山します。

登山途中ではテントを張って寝袋に入って寝たり、食べ物を作って山の景色を眺めながら食べるなど、自然環境をより身近に感じながら楽しみます。

ときに標高の高い山や傾斜の厳しい山を登頂して、あえて試練を与えることで難関を突破し、山頂に辿り着いたときの感動をかみ締めるのも「登山部」での醍醐味と言えます。

「ワンダーフォーゲル部」とは?

「ワンダーフォーゲル部」とは?

「ワンダーフォーゲル部」【わんだーふぉーげるぶ】とは、「渡り鳥」を意味するように、自然の中をのびのびと楽しみながら目的地を目指すという意味があります。

登山するときは歩きもありますが、スキー縦走したり、沢登り、カヌーに乗って川を下るなど様々なことを取り入れて山頂まで目指すのがこの部の最大の魅力です。

ときにサイクリングしたり、スノーボードで斜面を滑り降りるなど流行っているスポーツを楽しみます。

普段は体を鍛えるために「登山部」と同様に足腰を鍛えるトレーニングしたり、ロッククライミング教室やジムに行ってそれぞれ鍛えるのも忘れません。

月に一回程度山登りしたり、食べ物を持参してハイキングに出かけて、山の四季折々の景色を楽しみます。

「登山部」と「ワンダーフォーゲル部」の違い

「登山部」と「ワンダーフォーゲル部」の違い

「登山部」「ワンダーフォーゲル部」の違いを、分かりやすく解説します。

山を登るという行為を楽しむのが「登山部」の醍醐味であり、「ワンダーフォーゲル部」は様々なスポーツを楽しみながらときに登山も楽しむという違いがあります。

「登山部」は山頂を目指すために服装を身に付けて、備品を持参して登頂して楽しみますが、「ワンダーフォーゲル部」はスポーツを楽しみ、山の景色も楽しむ目的で活動しています。

そのため、「登山部」は難関と言われる過酷なルートにあえて挑戦して記録を作ることを目指しています。

「登山部」の例文

「登山部」の例文

・『天気図作成やテント設営などを審査する登山競技がある』
・『新入生は知識が豊富な上級生に教わりながら読図を見て登山する』
全国の高校の「登山部」を集めて、歩行技術や読図など様々な競技させて競い、いい評価を得たチームはインターハイに出場できる権利が与えられます。

新しく入った部員は上級生に山の登り方や地図の見方を教わって登山して行きますが、25000分の1に縮小した国土地理院発行の地形図を見ながら登頂していきます。

「ワンダーフォーゲル部」の例文

「ワンダーフォーゲル部」の例文

・『夏休みには山にテントを張り、それぞれ自炊して何泊も楽しむのがワンダーフォーゲル部の楽しみ方だ』
・『登山道ばかりではなく、藪が生い茂る獣道をあえて歩くのもワンダーフォーゲル部の醍醐味となる』
連休が取りやすくなる夏休みは連泊できる準備して自然の中に入り、テントを張り、そこを拠点にしてカヌーやロッククライミングする人もいます。

「登山部」は決められたルートを登ることが多いですが、「ワンダーフォーゲル部」は自分たちで行きたい場所を選んで突き進むというスタイルで自然を楽しみます。

まとめ

まとめ

どちらも自然を愛する気持ちに変わりがない「登山部」「ワンダーフォーゲル部」ですが、山の景色を楽しみながら体を鍛えることが好きな人たちの集まりです。

ただ、「登山部」は山を登ることが趣味とした部員ばかりで結成されている一方、「ワンダーフォーゲル部」は様々なスポーツを楽しみたいと思う人の集まりと覚えておくといいでしょう。