この記事では、「結着」と「決着」の違いを分かりやすく説明していきます。
「結着」とは?
問題になっていたり、面倒だったりした物事が終わりになることです。
うやむやな状態で終わることではなく、不確か・未決定であったものが、はっきりした状態になって終わることを意味します。
将棋には勝ち負けがあります。
対局は何時間にも及びますが、最後にはどちらが勝って、どちらが負けたかはっきりとします。
どちらが勝ったのか、負けたのか、はっきりしない状態になることはありません。
自分の手番で「負けました」「参りました」など言って、頭を下げたら、その人が負けたことになり、相手は勝ったことになります。
この時点で「結着」がついたことになります。
対局中は、どちらかが優位になる場合がありますが、まだこの時点では逆転する可能性もあり、「結着」はついていません。
状態がはっきりとしたものになり、終わりを迎えたときが、この言葉が意味するものです。
また、しっかりとむすぶという意味もあります。
「結着」の使い方
問題になっていたり、面倒だったりしていたことが、はっきりと決まって終わりになることという意味で使用をします。
勝敗がある事柄に使う場合が多いです。
うやむやな状態になってしまうことには使用しません。
「決着」とは?
問題になっていたり、面倒だったりした物事が終わりになることです。
はっきりとした状態になって終わることを意味します。
競馬には順位があります。
一番目にゴールに到着したものが一等、その次が二等とはっきりとしています。
2頭がほぼ同時にゴールに到着をし、どちらが一等で、どちらが二等かわかりにくい場合でも、写真判定をしてどれが一等で、どれが二等なのかをはっきりとさせます。
こうしてはっきりとした状態になることが「決着」がついた状態です。
競馬はゴールをした時点で終わりになります。
走っている途中では、この馬が勝利しそうだと思っても、最後になって順位が変わる可能性はあります。
この言葉は途中経過のことではなく、最終的にはっきりと決まった終わりの部分を意味しています。
「決着」の使い方
問題になっていたり、面倒だったりすることが、はっきりと決まった状態になることを指して使用をします。
勝敗について使うことが多いです。
「結着」と「決着」の違い
どちらの言葉も「けっちゃく」と読み、意味は同じです。
「結」「決」と使用している漢字に違いがありますが、どちらの漢字を使用しても間違いではありません。
「結着」とするとしっかりとむすぶという意味もあるので、一般的にははっきり決まるという意味では「決」の漢字が使用されています。
「結着」の例文
・『結着がついた』
・『結着をつけたい』
「決着」の例文
・『2月には決着がつくと思われる』
・『決着は明日に持ちこされた』
まとめ
どちらの言葉も、問題になっていたりすることが、はっきりと決まった状態になるという意味です。