この記事では、「冷やかす」と「からかう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「冷やかす」とは?
「冷やかす」は「ひやかす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものを水や氷、風などにあてて冷たくする」という元の意味で、単純にものの温度を下げることです。
2つ目は転じて「買う気もないのに店に入り、商品を手にしたり店員に説明させたりすること」という意味で、最初から買うつもりがないのに、商品を見て回ったり、店員を呼び止めて商品説明させることです。
3つ目は「相手をはずかしがらせておもしろがる」という意味で、主に恋愛をはやし立てておもしろがることです。
上記に共通するのは「暇つぶしにする」という意味です。
「冷やかす」の使い方
「冷やかす」は「ものを水や氷、風などにあてて冷たくする」「買う気もないのに店に入り、商品を手にしたり店員に説明させたりすること」という意味で使われます。
動詞として「冷やかす・冷やかした」と使われたり、副詞として「店を冷やかして回る」などと使われたり、名詞として「冷やかしの方お断り」などと使われます。
基本的に、ものの温度を下げて冷たくすることや、買うつもりもないのに商品を見て回ること、人を恥ずかしがらせておもしろがることに使われる言葉です。
「からかう」とは?
「からかう」は「揶揄う」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手が困ったり、怒ったりすることを言っておもしろがる」という意味で、相手の嫌がることを言って反応を見ておもしろがることです。
2つ目は「ちょっとしたいたずらをしておもしろがる」という意味で、軽い気持ちで相手を驚かせたり、物をかくすなどして、反応を見ておもしろがることです。
3つめは「負けじとして争う」という元の意味で、絶対に勝ちたいと思って心が葛藤することです。
上記に共通するのは「心理的に絡む」という意味です。
「からかう」の使い方
「からかう」は「相手が困ったり、怒ったりすることを言っておもしろがる」「ちょっとしたいたずらをしておもしろがる」「負けじとして争う」という意味で使われます。
動詞として「からかう・からかった」と使われたり、副詞として「からかって楽しむ」などと使われたり、名詞として「からかいの対象になる」などと使われます。
基本的に、相手が困ったり怒ったりする言動をしておもしろがることに使われる言葉です。
「冷やかす」と「からかう」の違い
「冷やかす」は「ものの温度を下げて冷たくすること」「買うつもりもないのに商品を見て回ること」「人を恥ずかしがらせておもしろがること」という意味です。
「からかう」は「相手が困ったり怒ったりする言動をしておもしろがること」という意味です。
「冷やかす」の例文
・『社内恋愛なので在職中は散々冷やかされた』
・『中学生はやたらカップルを冷やかす』
・『海外で高級ブランドショップを冷やかして回る』
・『冷やかしで来るお客さんは店員にはすぐ分かる』
「からかう」の例文
・『小さな子供はからかうとすぐに怒る』
・『からかったつもりが相手にとってはいじめになる』
・『ほんの少しからかっただけで泣かれてしまう』
・『梅干しだけの弁当を持っていってからかわれた』
まとめ
今回は「冷やかす」と「からかう」について紹介しました。
「冷やかす」は「恥ずかしがらせておもしろがる」、「からかう」は「人を困らせておもしろがる」と覚えておきましょう。