「バイアス」と「偏見」の違いとは?分かりやすく解釈

「バイアス」と「偏見」の違いとは?言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「バイアス」「偏見」の違いを分かりやすく説明していきます。

「バイアス」とは?

「バイアス」とは?

「バイアス」の意味は以下の通りです。

1つ目は「布の織目に対して斜めであること、または斜めに裁断した布地」という意味で、斜めに切って伸縮性を出した布のことを言います。

2つ目は「電子工学用語で、動作のベースとなる電圧」という意味です。

3つ目は「社会的な調査で、回答を誘導する様な内容のこと」という意味で、意図的に質問文を作り、回答に偏りを生じさせることを言います。

4つ目は「先入観」「偏見」という意味で、主観的にえり好みすることを言います。

上記に共通するのは「傾きや偏りがある」という意味です。

「バイアス」の使い方

「バイアス」「布の織目に対して斜めであること、または斜めに裁断した布地」「電子工学用語で、動作のベースとなる電圧」「社会的な調査で、回答を誘導する様な内容のこと」「先入観」「偏見」などの意味で使われます。

英語の「bias」が日本語化した言葉ですが、ほぼ同じ意味を持ちます。

動詞として「バイアスがかかる・かかった」「バイアスをかける・かけた」と使われることが多くなります。

日常会話で使われる場合、基本的に見方が偏っていることに使われる言葉です。

「偏見」とは?

「偏見」とは?

「偏見」「へんけん」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「偏った味方や考え方」という意味で、ものごとのある一面しか見えていなかったり、考えていない状態を言います。

2つ目は「客観的な根拠がなく、相手に対して良くない先入観を持つこと」という意味で、相手に対して主観的に悪い感情を持つ状態を言います。

上記に共通するのは「ものごとの一面しか見ない」という意味です。

「偏見」の使い方

「偏見」「偏った味方や考え方」「客観的な根拠がなく、相手に対して良くない先入観を持つこと」という言いで使われます。

名詞・形容同動詞として「偏見だ・である」「偏見を持つ・持った」と使われることが多くなります。

基本的に、人やものごとに対してかたよった見方をして、差別的な考えを持つことに使われる言葉です。

「バイアス」と「偏見」の違い

「バイアス」と「偏見」の違い

「バイアス」「見方が偏っていること」という意味です。

「偏見」「見方が偏っていて、差別的な考えを持つこと」という意味です。

「バイアス」の例文

「バイアス」の例文

・『彼の意見には常にバイアスがかかっている』
・『メディアがバイアスのかかった記事を発表している』
・『バイアスのかかった考え方を押し付けられた』
・『学校にも実はバイアスが存在している』

「偏見」の例文

「偏見」の例文

・『外国人に対する偏見はよくない』
・『女性に対して偏見を持つ上司がいる』
・『宗教に対する偏見が厳しいと感じる』
・『彼は偏見にとらわれず、幅広い意見を取り入れている』

まとめ

まとめ

今回は「バイアス」「偏見」について紹介しました。

「バイアス」「見方が偏っている」「偏見」「見方が偏って差別的」と覚えておきましょう。